ジャンル 芸術の世界

中野校

巨匠たちの映画に読む日本古典芸能 ― モダンと古典の交差点 小津安二郎からハリウッドまで、映画と能・文楽・歌舞伎などの刺激的な関係

  • 冬講座
  • 資料配付

川崎 賢子(立教大学特任教授)

曜日 火曜日
時間 10:30~12:00
日程 全5回 ・01月16日 ~ 03月06日
(日程詳細)
01/16, 01/30, 02/13, 02/27, 03/06
コード 340423
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,580
ビジター価格 受講料 ¥ 16,767

目標

・小津安二郎、黒澤明、溝口健二、ハリウッド映画から篠田正浩まで、様々な映画のまなざしが能・歌舞伎・文楽などの日本の古典芸能をどのようにとらえたかを鑑賞する。
・能楽・歌舞伎・文楽の世界が引用され、またそれらの古典芸能に触発された名画を鑑賞し、日本の歴史と文化を再考する。
・近代の技術を駆使した映画メディアと、日本の古典芸能という、新旧の出会いが、どんな世界を生み出しているのかを解読する。

講義概要

小津安二郎「晩春」、黒澤明「蜘蛛巣城」、溝口健二「西鶴一代女」、ハリウッド映画「サヨナラ」、篠田正浩「心中天網島」など、日本の古典芸能を引用した印象的な名画を鑑賞する。映画というモダンなメディアは、日本の古典芸能、文化と歴史をどのように再発見しただろうか。翻って、能、歌舞伎、文楽といった古典芸能は、映画に何をもたらしただろうか。古きものと新しきものの刺激的な出会いと、可能性について考えてみたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/16 小津安二郎映画は古典芸能をどのように引用したか 小津安二郎「晩春」は、笠智衆と原節子の演じる父と娘の親密な心のやりとりが印象深い映画だが、この二人が能舞台を鑑賞する印象深い場面がある。古典芸能の引用は映画に何をもたらしているのか、それを考えたい。
2 01/30 黒澤明は古典芸能の様式を映画の世界にどのように生かしたか 黒澤明「蜘蛛巣城」は、シェイクスピア「マクベス」を下敷きにした時代劇として知られている。シェイクスピアを日本映画に翻案するにあたり、黒澤監督は古典芸能の様式や想像力を援用しており、その可能性について考えてみたい。
3 02/13 溝口健二、芸能への深い愛 巨匠溝口健二監督は、芸の世界に生きる人々への深い共感を抱き、芸能の様々な領域に通じた人であった。井原西鶴や近松門左衛門の世界と溝口映画との深い関係について考えたい。
4 02/27 ハリウッド映画は日本の古典芸能に何を見出したか ジョシュア・ローガン監督、マーロン・ブランド主演の「サヨナラ」という映画では、歌舞伎、文楽から少女歌劇まで、日本の諸芸能が物語を動かす鍵を握っている。ハリウッドの巨匠は日本の芸能をどのように解釈し、映像化したのだろうか。「外」のまなざしが(再)発見した日本文化について考えて見たい。
5 03/06 篠田正浩監督、アヴァンギャルドと古典の出会い 篠田正浩監督「心中天網島」は、現代美術や音楽、前衛演劇などを大胆に用いて近松門左衛門の世界を映画化した実験的な映画である。映画におけるアヴァンギャルドと古典のスリリングな出会いを楽しみつつ、古くて新しい古典芸能の魅力について考えてみたい。

講師紹介

川崎 賢子
立教大学特任教授
立教大学特任教授。専門は日本近代文学・文化・演劇。主著に『彼等の昭和』(白水社、1994年)、『尾崎翠 砂丘の彼方へ』(岩波書店、2010年)、『宝塚百年を越えて 植田紳爾に聞く』(国書刊行会、2014年)、共編著に『占領期雑誌資料大系 文学篇(全5巻)』(岩波書店、2009-2010年)など。

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