ジャンル 文学の心

早稲田校

『源氏物語』若菜下巻を読む

  • 春講座

栗山 元子(早稲田大学講師)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全10回 ・04月02日 ~ 06月11日
(日程詳細)
04/02, 04/09, 04/16, 04/23, 05/07, 05/14, 05/21, 05/28, 06/04, 06/11
コード 110106
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・『源氏物語』の原文を丁寧に読むことで、言葉の持つ豊かな表現性を味わう。
・物語の表現・構造などについてより深く知ることで、『源氏物語』の物語文学としての価値や達成について理解する。
・平安時代の習俗や歴史などを知り、物語世界への理解を深める。

講義概要

『源氏物語』若菜下巻を昨年度に引き続き読んでいきます。光源氏の宰領する六条院世界の平穏は、紫の上が病に陥ることで一気に崩れていきます。紫の上という実質上の女主人が去った六条院は火が消えたようになり、源氏も紫の上につきっきりな中、その間隙を縫って柏木が思いを寄せていた光源氏の正妻の女三宮の許に忍び込む―まさに物語の正編後半の山場といってよい箇所が今期の精読範囲となります。その緊迫した展開の妙を味わいつつ読んでいきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/02 若菜下巻〔22〕を読む 女楽後の源氏と紫の上との語らいの場面を読んでいきます。数字は古典セレクションの章段数になります。
2 04/09 若菜下巻〔23〕を読む 引き続き女楽後の源氏と紫の上との語らいの場面を読んでいきます。
3 04/16 若菜下巻〔24〕を読む 紫の上が発病した場面を読んでいきます。
4 04/23 若菜下巻〔25〕を読む 柏木が女三宮への接近を小侍従に諮る場面を読んでいきます。
5 05/07 若菜下巻〔26〕を読む 柏木と女三宮との密通場面を読んでいきます。
6 05/14 若菜下巻〔27〕を読む 密通後の柏木と女三宮との心情を語る場面を読んでいきます。
7 05/21 若菜下巻〔28〕を読む 紫の上の危篤を語る場面を読んでいきます。
8 05/28 若菜下巻〔29〕を読む 紫の上が危篤を脱した場面を読んでいきます。
9 06/04 若菜下巻〔30〕を読む 源氏が女三宮を見舞う場面を読んでいきます。
10 06/11 若菜下巻〔31〕〔32〕を読む 源氏が女三宮と柏木との不義に気付く場面を読んでいきます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は2023年度秋学期「『源氏物語』若菜上・下巻を読む」の継続講座ですが、新規の方も歓迎します。
◆テキストは小学館の『古典セレクション源氏物語』(10)を使用しますが、入手しにくければ他のテキストを用いていただいて構いません。

テキスト

テキスト
『古典セレクション 源氏物語(10) 若菜下 柏木』(小学館)(ISBN:978-4093620901)書店で入手できない場合は、他の源氏物語のテキストでも結構です。

講師紹介

栗山 元子
早稲田大学講師
神戸市生まれ。早稲田大学・法政大学・実践女子大学などで講師を務める。早稲田大学第一文学部卒業後、早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。『源氏物語』を中心とした平安期の物語に関心を持つ。主要業績は中野幸一氏との共編『源氏釈・奥入・光源氏物語抄』(源氏物語古註釈叢刊第一巻 武蔵野書院)、「手習巻の表現方法―追い詰められる浮舟―」(『国文学研究』186集 早稲田大学国文学会)など。
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