ジャンル 芸術の世界
早稲田校
日本の仏教、こころとかたち―法隆寺【午前クラス】
村松 哲文(駒澤大学教授、禅文化歴史博物館長)
吉村 誠(駒澤大学教授)
曜日 | 水曜日 |
---|---|
時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全4回
・07月31日 ~
08月28日 (日程詳細) 07/31, 08/07, 08/21, 08/28 |
コード | 120408 |
定員 | 70名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・仏像は全身で仏の教えを表しています。この講座では、仏像の造形の特徴をお寺や信仰ごとに学習するとともに、その背景にある歴史や思想について考察することで、日本仏教の「こころ」と「かたち」を総合的に把握します。
講義概要
法隆寺は7世紀後半に再建されると、護国の法会を行う官寺となり、南都七大寺の一つとして発展しました。都が平安京へ移ると、聖徳太子信仰の寺院として変貌をとげるとともに、南都仏教の教えを研鑽するための法会が盛んに行われ「法隆学問寺」と呼ばれました。
第1回・第2回では、救世観音菩薩像と百済観音像の謎、夢違観音像など飛鳥時代後期の仏像の問題点について最新の研究成果をもとに考察します。
第3回・第4回では、奈良時代から平安時代にかけて発展した聖徳太子信仰の諸相を概観するとともに、法隆寺で研鑽された学問と行事の関係について考察します。
全4回の講義を通して、法隆寺を立体的に理解することを目指します。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/31 | 救世観音菩薩像と百済観音菩薩像の謎 | |
2 | 08/07 | 夢違観音像と白鳳期の仏像 | |
3 | 08/21 | 聖徳太子信仰の展開 | |
4 | 08/28 | 法隆寺の学問と行事 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆『日本の仏教、こころとかたち―法隆寺【午前・午後クラス】』は同内容の講座です。
◆2023年冬学期の講座の続編ですが、初めての方もご受講いただけます。
◆各回担当講師・担当回・各回講義内容は変更となる場合があります。
講師紹介
- 村松 哲文
- 駒澤大学教授、禅文化歴史博物館長
- 1967年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学會津八一記念博物館を経て現職。専門は仏教美術史、禅美術。共著『すぐわかる東洋の美術』(東京美術)、『興福寺―美術史研究のあゆみ―』(里文出版)、単著『アイドルと旅する仏像の世界』(NHK出版)、『関東 会いに行きたい仏さま』(NHK出版)『駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門』(集英社新書)など。
- 吉村 誠
- 駒澤大学教授
- 1969年東京都生まれ。早稲田大学大学院修了。博士(文学、早稲田大学)。専攻分野は中国仏教、唯識学。著書に『中国唯識思想史研究―玄奘と唯識学派―』(大蔵出版)、『『般若心経幽賛』を読む―唯識の修行―』(春秋社)、編著に『玄奘三蔵と薬師寺』(薬師寺)、訳書に『続高僧伝Ⅰ』(大蔵出版)がある。論文多数。