ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

足利義昭政権と織田信長

  • 夏講座

柴 裕之(東洋大学講師)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全3回 ・08月06日 ~ 08月27日
(日程詳細)
08/06, 08/20, 08/27
コード 120272
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・織田信長の実像について、時代や社会のもとでとらえることができる。
・永禄の変から天下人・信長の出来までの流れを、その時の情勢から理解することができる。
・歴史上の出来事を、時代や社会のもとでとらえ考える力を身につける。

講義概要

戦国の「革命児」と評価される織田信長。その実像について、これまでのイメージに基づいた先入観を前提とせず、戦国という時代や社会のもとで生きる政治権力者としてみていく研究が進んでいます。この講座では、そうした近年の信長研究をふまえたうえで、彼が擁立した室町幕府将軍足利義昭との関係に注目し、そこからうかがえる信長の実像にせまります。同時に、近年進んでいる戦国期室町幕府・足利将軍や畿内戦国史研究の成果に学びながら、永禄の変から元亀争乱と室町幕府の滅亡(足利義昭政権の解体)、そして天下人・信長の出来までの流れを予定調和的ではなく、その時代や社会のあり方のもとでとらえていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/06 足利義昭政権の成立―「天下再興」へのあゆみ― 永禄の変を経て「天下再興」が求められる中央情勢のなか、足利義昭政権(将軍義昭期の室町幕府)はどのように成立したのでしょうか。また、織田信長はそこにどのように関わっていったのでしょうか。永禄の変から足利義昭政権の成立までの流れをみていきます。
2 08/20 室町幕府将軍足利義昭と織田信長 室町幕府将軍足利義昭と織田信長との関係は、かつて将軍義昭は信長による傀儡として考えられてきました。しかし、二人の関係は本当にそうであったのでしょうか。将軍義昭と信長との関係の実態について、実際の二人の活動からみていきます。
3 08/27 元亀争乱の拡大と義昭政権の解体 かつて「革命児」信長と旧勢力との対立という視点からみられた元亀争乱は、どのような政治背景のもとで展開していったのでしょうか。また将軍義昭と信長との関係は、なぜ決裂することになり、そして義昭政権は解体、信長が天下人へと歩み始めることになったのでしょうか。その実態についてみていきます。

講師紹介

柴 裕之
東洋大学講師
1973年東京生まれ。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、東洋大学文学部非常勤講師。専門は、日本中近世移行期政治・社会史。単著『織田信長―戦国時代の「正義」を貫く』(平凡社、2020年)。『青年家康―松平元康の実像』(KADOKAWA、2022年)、編著『図説 豊臣秀吉』(戎光祥出版、2020年)ほか。
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