ジャンル 現代社会と科学

中野校

私たちは高まる食と命のリスクを克服できるか

  • 秋講座

鈴木 宣弘(東京大学大学院特任教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全1回 ・12月07日 ~ 12月07日
(日程詳細)
12/07
コード 330712
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

世界的な食料需給情勢はさらに悪化してきており、環境対策を名目に農業を追い込み、昆虫食や培養肉に誘導する動きも強まっている中、海外農業投資、輸出、スマート農業が連呼されるだけで、日本の国内農業生産への抜本的な支援策は出されないまま、農業崩壊は加速している。日本人の食料はコオロギなどしかなくならないように、自然の摂理に従った農業の本質とは何か、そして、タネからつくる地域循環型食料自給圏の構築を急ぐことが不可欠なことを学ぶ。

講義概要

中国は有事に備えて14億人の人口が1年半食べられるだけの食料備蓄のために世界中の穀物を買い占め始めた。2024年初のダボス会議では温暖化の元凶として水田農業の否定、農業や漁業を環境破壊の「エコサイド」として否定するなど、農業を潰して昆虫食や培養肉などへの動きに誘導しようとしている。日本の国内農業生産への抜本的な支援策は出されないまま、海外農業投資、輸出、スマート農業が重視されている。もはや、農業崩壊は加速し、日本人の食料はコオロギなどしかなくなる。自然の摂理に従った農業の本質と、タネからつくる地域循環型食料自給圏の構築を急ぐことが不可欠なことを解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 12/07    

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。

講師紹介

鈴木 宣弘
東京大学大学院特任教授
東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教授、東京大学教授を経て現職。専門は農業経済学。『食料を読む』(日経文庫、2010年)、『食の戦争』(文春新書、2013年)、『悪夢の食卓』(角川、2016年)、『だれもが豊かに暮らせる社会を編み直す』(筑波書房、2020年)、『農業消滅: 農政の失敗がまねく国家存亡の危機』(平凡社新書、2021年)、『協同組合と農業経済〜共生システムの経済理論』(東京大学出版会、2022年、食農資源経済学会賞受賞)、『世界で最初に飢えるのは日本〜食の安全保障をどう守るか』(講談社、2022年)、『マンガでわかる日本の食の危機』(方丈社、2023年)、『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(講談社、2024年)等、著書多数。

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