ジャンル 文学の心

早稲田校

歴史文学散歩のススメ 歴史と文学から身近な地を見直す

  • 春講座

佐伯 孝弘(清泉女子大学学長、教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全3回 ・04月20日 ~ 05月11日
(日程詳細)
04/20, 04/27, 05/11
コード 110161
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 18,590
ビジター価格 受講料 ¥ 21,263

目標

・日本の歴史・文化・風俗等への理解を深める。
・江戸の文芸を中心とした古典文学の面白さに触れる。
・事前の講義で予備知識を得た上で散策することで、身近な土地への視点を広げる。

講義概要

街は大きく変わりました。しかし、よくよく見渡すと、日頃は見落としがちな「江戸」の名残を見出せます。街の歴史や昔の風俗、古典文学・芸能との関連、御当地の伝説や所縁の人物等に触れて、私達の街「東京」の歴史を、今一度足許から振り返ってみましょう。きっと見慣れた身近な景色が、少し違ったものに見えて来るはずです。
今回は、浅草から三ノ輪に掛けての散策です。2回の講義で、導入として江戸時代の文化や精神風土に触れた後、江戸時代の遊里・遊廓や、浅草・吉原について、井原西鶴の浮世草子作品等の読解も交えながら概説。3回目の最終回に屋外に出て、浅草寺から江戸時代当時の吉原通いをしたルートを辿って三ノ輪の浄閑寺まで散策します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/20 【講義】江戸時代の文化と精神風土、及び遊里・遊廓 江戸時代がどのような特色を持った時代だったのかを、宗教と出版の関連から概説します。また、江戸文化と切り離せない存在である遊里・遊廓について、その〈光と影〉という観点から解説します。
2 04/27 【講義】近世の遊里・遊廓(つづき)と、西鶴浮世草子の読解 前回に続き江戸時代の遊里・遊廓について、その華やかさと厳しい実態の両面を解説。井原西鶴の浮世草子作品『好色一代男』(天和2年〔1682〕刊)より、太夫と称する最高位の遊女であった名妓吉野の話を取り上げて読解。加えて、当時の浅草という土地についても解説。
3 05/11 【散策】浅草〜三ノ輪の歴史文学散歩 浅草寺内の浅草神社、江戸時代後期の歌舞伎芝居の市村座跡、待乳山聖天、今戸神社、一葉記念館、吉原大門跡、遊女の投げ込み寺として知られる浄関寺等を巡る予定。(散策コースは一部変更の可能性があります。)

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講義時間が2コマ連続で長いですが、途中1、2回休憩を入れます。
◆最終回の散策は、前の2回の教室での講義よりも時間が延びる可能性もありますので、前後(特に後ろ)の時間の余裕を持って御予定下さい。前後の講座との時間重複にはご注意ください。
◆散策に伴う交通費等は別途実費ご負担となります。散策の詳細は教室での講義の際にお知らせします。
◆散策の回は外歩きとなります。ご自身と周囲の交通安全に配慮いただき、団体行動のマナーにそってご受講ください。

講師紹介

佐伯 孝弘
清泉女子大学学長、教授
1962年佐賀県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。日本近世(江戸時代)文学、特に近世前期の浮世草子や怪談・笑話が専門。主な編著書は『江島其磧と気質物』(平成16年、若草書房)、『八文字屋本全集』全24巻(共編、平成4〜25年、汲古書院)、『浮世草子研究資料叢書』全7巻(共編、平成20年、クレス出版)、『浮世草子大事典』(共編、平成29年、笠間書院)、論文は「近世前期怪異小説と笑い」(ハワード・ヒベット+文学と笑い研究会編『笑いと創造第6集 基礎完成篇』平成22年、勉誠出版)等。本務校の他、明治大・東京女子大・学習院大・慶應義塾大・國學院大やNHK文化センター等の非常勤講師歴多数。
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