ジャンル 日本の歴史と文化

オンデマンド

【オンデマンド】巨大古墳のつくり方

  • 秋講座

一瀬 和夫(京都橘大学名誉教授)

コード 930204
定員 25名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・前方後円形の出現過程、古墳墳丘の変化、巨大化する性格を知る。
・墳丘・石室の築造の基本、集団ネットワークや系譜を理解する。
・石材の運搬法や横穴式石室の架構と墳丘づくりの連携を確認する。

講義概要

古墳時代に前方後円墳などの巨大な古墳が出現する。古墳形態、特に前方後円墳の墳丘の成り立ち、その後の墳丘形態の変化する性格、文化の浸透や築造のための集団のネットワーク、墳丘・石室の築造技術を解き明かし、巨大古墳の墳丘や石室がどのように築かれたのかを具体的に解説する。すなわち、この講座では、実際に古墳がどのようにつくられたのかに注目し、構築の設計と基本工程、運搬道具、古墳づくりの集団の系譜について、拙著『古墳を築く』(吉川弘文館、2023年)をもとに紐解く。

各回の講義予定

講座内容
1 前方後円墳墳丘の成り立ちと古墳の性格 古墳時代に前方後円墳などの巨大な古墳が出現する。古墳形態、特に前方後円墳の墳丘の成り立ち、その後に墳丘形態が変化するという性格を知る。纒向型前方後円形周溝墓、箸墓古墳など。
2 前期古墳(3・4世紀)の立地と構築施工の基本 前期古墳の墳丘は山や平地に立地する。前方後円墳を形づける基本的な築造作業が整い、それは終焉まで継承するものがある。三国の鼻1号墳、弁天山C1号墳、五色塚古墳など。
3 前方後円墳 中期(5世紀)墳丘づくりのモデルとその施行 中期古墳はその精美な墳丘ゆえ、設計や施工管理、それを支える築造のための集団のネットワーク、墳丘の築造工程技術にアプローチできる。それゆえ巨大古墳の墳丘築造が達成された。津堂城山古墳、仁徳陵古墳など。
4 横穴式石室の巨石の架構と墳丘づくり連動のメカニズム 石室は竪穴式石室から横穴式石室に移り変わった。その変化の影響力、石材の運搬法、墳丘づくりと石室の構築の工程連携関係を解き明かし、巨大墳丘と巨大石室がどのように築かれたか探る。蔵塚古墳、昼神車塚古墳、赤坂天王山古墳など。
5 古墳の終焉へ向けてのめまぐるしく展開する墓づくり 巨大古墳の墳丘づくりは橿原丸山古墳で終わる。巨石横穴式石室はしばらくつづくものの、その後目まぐるしく墳丘も石室も変化して、古墳づくりは終わりを迎えた。橿原丸山古墳、石のカラト古墳など。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/08/27)から学期終了翌月末(2025/01/31)までになります。一般申込開始(2024/08/27)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 春期 「巨大古墳のつくり方」 (04/09〜06/04 火曜日、全5回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

一瀬 和夫
京都橘大学名誉教授
大阪生まれ。専門は考古学と博物館、中でも研究の中心は日本の前方後円墳、博士(文学)。大阪府を中心に遺跡発掘、博物館建設にたずさわる。京都橘大学文学部教授で歴史遺産の授業などを担当した。著作物は『古墳を築く』吉川弘文館、『巨大古墳の出現』文英堂、『博物館での展示と学び』アム・プロモーションなどがある。

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