ジャンル 芸術の世界

オンデマンド

【オンデマンド】枯山水の楽しみ方―歴史から美意識、心で感じる庭の魅力

  • 秋講座

重森 千靑(作庭家、庭園史研究家)

コード 930405
定員 25名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 9,900
ビジター価格 受講料 ¥ 9,900

目標

・日本庭園の基礎を学ぶ
・枯山水庭園見方を深める
・作庭家視線の見方を知る

講義概要

日本庭園における枯山水庭園は、世界にも類を見ない様式の庭園です。そこには日本特有の「見立ての美」によって作庭されました。また枯山水というと、禅寺における庭園形態と思いがちですが、禅宗が日本にもたらされるはるか前に考え方が成立していたことが、平安末期に書かれた「作庭記」に記されています。そこにも見立ての美を感じることが書かれています。このように枯山水の考え方がいつ成立し、そしてそれが今日禅寺にあるような形態に、いつ発展していったのかなど、歴史も紐解きながら、その魅力をお話していきたいと思います。

各回の講義予定

講座内容
1 枯山水庭園の起源を知る(前期式枯山水庭園のこと) 平安時代末期に書かれた作庭記に記述されている枯山水という言葉から、室町時代前期までの枯山水形態の仕組み、見方、その美を見つめてみたいと思います。
2 禅寺における枯山水庭園(後期式枯山水庭園のこと) 一般的に考えられている枯山水は室町時代後期に禅寺で作られるようになりました。それらの形態がどのようにして成立したのかを解き明かしたいと思います。
3 枯山水庭園と水墨画との関係 庭園は絵画からの影響が多々あります。特に水墨画の表現方法を、積極的に庭園に用いられたことがわかります。それがどのような表現方法なのか、実際に描かれている絵画から探ってみたいと思います。
4 枯山水における水の表現方法を知る 枯山水は水を使わずして、水を感じられる庭園として発展してきました。そこには作庭者の弛まぬ努力を見て取ることができます。その他歳の水の表現方法を、写真を使って実際の例をお店しながら話をしたいと思います。
5 各時代ごとにおける表現方法の変遷 枯山水という考え方が成立し、室町時代後期には禅寺で様々な形態の庭園が作ら、近世、近現代においては、より一層の表現方法を用いながら作庭されました。このように各時代における表現方法の変遷などを見つめてみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/08/27)から学期終了翌月末(2025/01/31)までになります。一般申込開始(2024/08/27)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 春期 「枯山水の楽しみ方―歴史から美意識、心で感じる庭の魅力」 (04/23〜06/04 火曜日、全5回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

重森 千靑
作庭家、庭園史研究家
東京生。中央大学文学部文学科卒。(有)重森庭園設計研究室主宰。京都工芸繊維大学、広島市立大学講師。祖父・三玲の代から作庭と庭園史の研究に携わる。個人邸、社寺、公共空間などの作庭、古庭園の発掘整備、実測なども手掛ける。京都真如堂、東福寺一華院庭園他、日本の十代庭園(祥伝社新書)他などがある。
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