ジャンル 人間の探求

オンデマンド

【オンデマンド】「宗教」とは何か?「信じる」とは何か?―キリスト教文化を中心に

  • 秋講座

石川 明人(桃山学院大学教授)

コード 930505
定員 25名
単位数
会員価格 受講料 ¥ 7,920
ビジター価格 受講料 ¥ 7,920

目標

・宗教について自分自身で考え直すきっかけを得る。
・宗教に対する「偏見」「思い込み」を乗り越える。

講義概要

宗教を「信じる」とはどういうことなのでしょうか? そもそも「宗教」とは何なのでしょうか? この講義では、世界最大の宗教であるキリスト教を例にして、私たちがわかっているようで実はよくわかっていない「宗教」の不思議さについて、じっくり考えてみたいと思います。もちろん、この問いに明確な「答え」はありません。しかし、さまざまな角度から「宗教」という営みの不思議さを見つめることは、「人間そのもの」の不思議さを見つめることにもなると思います。本講義を受けるにあたり、キリスト教に関する予備知識は全く必要ありません。何かしらの信仰をもっている人も、あるいは無宗教の人も、ぜひ一緒に考えてみませんか。

各回の講義予定

講座内容
1 そもそも「宗教」とか「キリスト教」とはどういう概念なのか? 実は「宗教」という日本語は、わりと最近になってから普及した新しい言葉です。同じく「キリスト教」という言葉も日本語としては新しいものです。この言葉には、どんな意味が込められていたのでしょうか。また、そもそもキリスト教は「一つの宗教」とは言い難いものです。まずは、こうした根本的なところを整理してみましょう。
2 宗教とは、本当に「信じるもの」なのか? 印刷や製本の技術が不十分だった昔のヨーロッパの人々は、本当にキリスト教の教義を正しく「理解」して、そのうえで「信仰」していたのでしょうか。現在のキリスト教徒たちも、本当に「信じている」と言えるのでしょうか。そもそも、何かを「信じる」というの人間の行為は、「宗教」だけの特殊なものなのでしょうか。
3 平和を祈るのに、なぜ戦争をするのか? キリスト教では「愛」と「平和」を説きますが、それにもかかわらず、歴史上、数々の戦争を繰り返してきました。これは単純に「矛盾」や「偽善」にしか見えません。では、キリスト教は昔から「戦争」についてどう考えてきたのでしょうか。また、しばしば、宗教は「戦争の原因」だと言われますが、それは本当なのでしょうか。
4 この世には悪があるのに、なぜ宗教を「信じ」られるのか? キリスト教など一神教では、神は「善」にして「全能」だとされています。ところが、現実には、災害・犯罪・事故・病気など、さまざまな「悪」があります。これは明らかに矛盾ですが、それにもかかわらず、なぜ人々はその宗教を「信じる」ことができるのでしょうか。あらためて、宗教を「信じる」という不思議さを見つめてみましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆視聴期間は一般申込開始(2024/08/27)から学期終了翌月末(2025/01/31)までになります。一般申込開始(2024/08/27)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 春期 「「宗教」とは何か?「信じる」とは何か?―キリスト教文化を中心に」 (05/27〜06/17 月曜日、全4回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。

講師紹介

石川 明人
桃山学院大学教授
宗教学者。博士(文学)。北海道大学助手、助教などをへて、現在、桃山学院大学教授。キリスト教を中心とした宗教学が専門で、著書に『宗教を「信じる」とはどういうことか』、『キリスト教と戦争』、『キリスト教と日本人』などがある。また、戦争や軍事にも関心があり、それらに関連する著書もある。
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