ジャンル 文学の心

早稲田校

『新古今和歌集』を読む

  • 春講座

渡邉 裕美子(立正大学教授)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全9回 ・04月08日 ~ 06月17日
(日程詳細)
04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17
コード 110111
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 26,730
ビジター価格 受講料 ¥ 30,739

目標

・『新古今和歌集』の恋の歌と雑(ぞう)の歌の巻頭から一首ずつ味読する。
・作者や、その歌が詠まれた場や時代背景などにも触れて、より深く広く理解することを目指す。

講義概要

中世初頭に成立した『新古今和歌集』は、勅撰集の中でもっとも優美で繊細な美意識によることで知られています。今回は、前半は恋部の巻頭から読み始め、後半では、人生のさまざまな感慨を読んだ雑の歌を読み進めます。
歌ことばをひとつひとつ丁寧に確認して、一首が表している世界を味わうだけでなく、歌が配列されることによって、どのような意味を生み出しているかを読み解きます。また、作者や時代背景などにも触れて、深くて広い和歌の世界を楽しみたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/08 「初恋」の歌 古典和歌で「初恋」と言えば、「初めの恋」と読んで恋の初期段階を指します。人生最初に抱く恋心ではありません。恋をしはじめたばかりの心情を、「山」「田」「紫草」など、さまざまな物に寄せて表現する歌を読んでいきます。歌人としては、古代の歌人の歌が並びます。
2 04/15 「初めて言ふ恋」の歌 これ以前は口に出せなかった恋心を初めて打ち明けた感慨を詠む歌を鑑賞します。
3 04/22 「春の恋」の歌 春の景物である「桜」に寄せて恋心を詠む歌などを鑑賞します。
4 05/13 「秋の恋」の歌 「秋萩」「秋風」などに託して恋心を詠む歌を読んでいきます。
5 05/20 「忍恋」の歌 「忍恋」は「忍ぶる恋」と読んで、恋の初期段階の、誰にも明かすことのできない恋心を表現します。現代における「忍恋」とは意味とは異なります。ここは新古今時代の歌人の歌が並び、これ以前の古代歌人の恋歌からの変化が楽しめます。
6 05/27 人生のさまざまな感慨を詠む歌 今回から「雑歌上」に移ります。「鶯」や「梅」などに託された歌を鑑賞します。
7 06/03 「桜」に託す思いー古代歌人 「桜」を詠み込む雑歌を中心に詠んでいきます。桜の美しさを詠む四季の歌とは異なり、桜に託して表現された心情のほうに主題がある歌です。歌人としては、古代歌人の歌が並びます。
8 06/10 「桜」に託す思いー新古今歌人 前回と同じく「桜」に託して思いが表現された歌を鑑賞します。前回が古代歌人の歌が中心だったのに対して、今回は新古今時代の歌人の歌を取り上げます。
9 06/17 「桜」に託す思いー中古歌人 引き続き「桜」の雑歌を鑑賞します。今回は古代歌人と新古今時代歌人の間の時代の歌人の歌が並びます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆テキストは8p(990番)から開始予定です。

テキスト

テキスト
久保田淳『新古今和歌集(下)』(角川ソフィア文庫)(ISBN:978-4044001032)

講師紹介

渡邉 裕美子
立正大学教授
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学(研究指導修了による)。博士(文学)。専門分野は、和歌文学、中世文学。著書に、『新古今時代の表現方法』(笠間書院、角川源義賞受賞)、『歌が権力の象徴になるとき―屏風歌・障子歌の世界』(角川学芸出版)、『最勝四天王院障子和歌全釈』(風間書房、関根賞受賞)など。
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