ジャンル 文学の心

早稲田校

川柳と江戸文化 時事川柳と川柳の研究・調査への利用法

  • 春講座

尾藤 川柳(十六代川柳、一般社団法人川柳文化振興会理事)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・04月07日 ~ 06月16日
(日程詳細)
04/07, 04/21, 05/12, 05/19, 06/09, 06/16
コード 110135
定員 20名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・川柳の実作体験から川柳を読み解く目と鑑賞力を養う。
・基本的用語、発想、表現技巧などを識ることから川柳をさらに楽しめるようにする。
・今回は特に川柳の社会学的利用法について理解を深める。

講義概要

庶民生活に成語などでも身近な川柳を鑑賞し、総合文化としての川柳を知る窓口となる講座。川柳を通して江戸の風俗、江戸文化を身近に感じられるようにする。江戸で発祥した川柳は、わずか十七音の文芸ながら、的確に人間の心理や社会の変化をとらえてきた。発祥から260余年に作り続けられた川柳作品を時系列に並べることで、その時代の精神や風俗、コトバの変化等を裏付ける資料としての利用価値がある。
この講座では、文芸としての川柳だけではない川柳のひと味違った活用方法について、いくつかの実例をもとに、その効果を検証してみよう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/07 川柳の社会学的研究への利用 社会学は、社会現象の実態や、現象の起こる原因に関する因果関係を統計やデータなどを用いて分析することで解明する学問。江戸川柳はじめ膨大な川柳作品を社会、風俗のデータとして見たとき、そこから導き出されるものが多くある。これ迄の江戸風俗研究の例などから、その応用の可能性を考える。
2 04/21 江戸川柳から「江戸っ子」成立の過程を類推 「江戸っ子」という言葉の初出は、今のところ『誹風柳多留』中の作品であり、開キの日付が明確であることから、史料としての価値が高い。「東男」「江戸者」といった用語から「江戸っ子」への流れを川柳作品で読み解いてみる。
3 05/12 時事川柳とは 明治以降にジャンル化されていった時事川柳もまた、膨大なデータとしての価値がある。
この講座では、時事川柳の基本的な特徴や歴史について学ぶ。
4 05/19 時事川柳にみるコロナ発生時の心理変化 新型コロナによる社会への影響はご存じの通り。未知の病原体が身近に迫り、ロックダウンなどという社会現象も経験した。その間に多く作られた時事川柳の中から、特にコロナ禍の初期において、作者の心理がどのように変化していったかを、社会の動きと併せてみてみよう。
5 06/09 時事川柳にみるAIの社会への受容 近年、急速に進歩したAI技術の社会進出。身近な部分で知られるAIの川柳もまた多くなってきた。1956年にAIという言葉が定義づけられて以来、川柳はどのようにAIをとらえてきたかを探ることにより、AIの社会への浸透と人々の受容を垣間見る。
6 06/16 川柳の社会学 「戦争と川柳」や「地震と川柳」などという括りで川柳を分類するとき、見えてくる社会は、それぞれの時代をとらえたものが多い。人間を直接描く川柳という文芸ないし文化から、新しい価値を導き出す方法論を考える。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆初めての方でもわかるところからスタートし、川柳を識る楽しさを学びます。
◆課題「最近の政治に思うこと」を川柳にして3句を初回にお持ちください。
◆講座は、内容を繰り返して行うことはありませんが、各学期完結で新規の参加でも十分理解できるよう配慮しています。

講師紹介

尾藤 川柳
十六代川柳、一般社団法人川柳文化振興会理事
尾藤三柳、十五世脇屋川柳に師事。「川柳公論」を経て2005年に川柳学会創設。2008年川柳さくらぎ、2017年川柳公論社主宰。2024年、一般社団法人川柳文化振興会を立ち上げ、理事就任。朱雀洞文庫の川柳史料をベースに研究者として活動するとともに、講演、講座、川柳展等での文化発信を行う。編著書に『川柳総合大事典』(雄山閣)、『川柳の楽しみ』(新葉館)、『目で識る川柳250年』ほか多数。生きた文化としての川柳を視野に活動している。
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