ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

旧石器時代の考古学

  • 春講座

長﨑 潤一(早稲田大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全8回 ・04月15日 ~ 06月17日
(日程詳細)
04/15, 04/22, 05/13, 05/20, 05/27, 06/03, 06/10, 06/17
コード 110208
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・現代社会に生きる我々は、自分たちの祖先のことをどれくらい知っているのだろうか。縄文時代の前に2万年以上にわたり居住していた旧石器人の文化と生活を解説する。
・ホモ・サピエンスがアフリカから世界へと拡散し、やがて列島へも到来する。こうしたサピエンスの拡散について解説する。
・黒曜石などの打製石器を教室で手に取って観察する。石器の製作技法を理解して石器の見方を習得する。博物館で展示されている旧石器を自分で理解できる力を育成する。

講義概要

氷河時代の寒冷で激変する気候環境の下で、旧石器時代の人類は生き抜いてきました。この講座では、アフリカで誕生した現生人類(ホモ・サピエンス)が世界各地へどのように拡散したか、また日本列島に到達した人類が列島の環境に適応して、どのような遺跡・石器を残したか、豊富な写真や図を示して、解説します。毎年新たに発掘される旧石器遺跡があるので、最新の研究についても紹介します。また実際に石器を手にして、打製石器の観察法を学び、博物館で展示されている旧石器を自ら理解できるような力をつけることを目指します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/15 氷河期を生き抜く 旧石器人が生きた氷河期とはどんな時代だったのか。縄文時代以降の環境変動とは全く異なる、激変する氷河期の環境について最新の古環境学の成果を紹介し、氷河期の動植物相、陸橋の形成などについて解説します。
2 04/22 ホモ・サピエンスの世界への拡散 アフリカで誕生したホモ・サピエンスの世界各地への拡散について解説します。ホモ・サピエンスがアフリカを出てアジアやヨーロッパに進出した時、そこには別の人類が居住していました。ホモ・サピエンスと先住の古人類について紹介します。
3 05/13 石器の観察法 旧石器はほとんどが打製石器です。打製石器の製作方法を解説します。そのうえで石器観察法を習得すると、自分で石器を理解できるようになります。実際に教室で石器を手にして観察法を学びます。
4 05/20 日本列島の後期旧石器初頭の石器群 2020年、長野県香坂山遺跡の調査では石材原産地近傍の高地(標高1000m以上)で大型石刃石器群が発見されました。後期旧石器時代最初期の年代値を持つ香坂山石器群について紹介し、中期旧石器から後期旧石器への石器群の変遷と、列島へのホモ・サピエンスの到来について考えてみます。
5 05/27 日本列島の後期旧石器前半期の石器群 後期旧石器前半期の石器群は、列島内でかなりの共通性を持っています。環状ブロック群や陥し穴猟など、他の時期にない特徴もあります。広域を移動しながら生活していたと考えられる前半期の人類の道具や遺跡について紹介します。
6 06/03 日本列島の後期旧石器後半期の石器群 後期旧石器後半期は、列島内で明確な地域性が成立する時期です。各地の地域生態に適応して移動生活をおくっていた後半期の人類の道具や遺跡について紹介します。
7 06/10 北海道〜東北日本の旧石器時代終末期〜縄文時代草創期 氷期が終わりつつあり温暖期へ向かっていた時期が旧石器時代終末期〜縄文時代草創期です。この時期には槍先形尖頭器、細石刃を埋め込んだ骨角製槍、有茎尖頭器などが狩猟具として用いられました。それぞれの石器の製作技術、機能的特性とその選択的利用の背景について紹介します。
8 06/17 旧石器時代の北海道 旧石器時代の北海道はサハリン・沿海州とは陸続きとなっています。大陸の人類集団がダイレクトに北海道へ到来したと考えられています。北海道は大陸の旧石器時代を覗くことができる窓のような存在です。一方で北海道の石器群を携えた集団が本州へも到来していたり、その逆もあったようです。北海道と本州のダイナミックな旧石器時代の交流について解説します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2024年度の同名講座とは構成を新たにして、最新研究の成果を盛り込んで展開します。初めて受講しても十分に理解出来る講義を行います。

講師紹介

長﨑 潤一
早稲田大学教授
1961年岡山県生まれ。早稲田大学大学院出身。専攻分野は旧石器考古学。主な著書は『大論争 日本人の起源』(宝島社新書)、「白滝第30地点遺跡の1957年調査資料について」菊池徹夫編『比較考古学の新地平』(同成社)、「長野県日向林B遺跡の石斧について」『史観』(第164冊)(早稲田大学史学会)、「北海道蘭越町立川1遺跡第2次・3次調査概報」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』69。

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