ジャンル 文学の心

中野校

紫式部と同時代を生きた人々

  • 春講座

池田 節子(元駒沢女子大学教授、拓殖大学講師)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・06月14日 ~ 06月21日
(日程詳細)
06/14, 06/21
コード 310103
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・日本文化に対する理解を深める。
・紫式部の生きた宮廷社会を理解する。
・『源氏物語』の時代背景を知る。

講義概要

昨年の大河ドラマに登場した人物たちについて、『紫式部日記』『枕草子』『栄花物語』などの文学作品と史料から、ドラマに描かれたものとは異なる人物像を探る。第1回には、藤原道長と父兼家、兄道隆・道綱、道長と対立した藤原伊周・隆家兄弟、当代随一の文化人藤原公任、道長に対する唯一の批判者藤原実資、清少納言が絶賛する藤原斉信、能書家としても名高い藤原行成について紹介する。第2回には、紫式部と清少納言を中心に、女主人への思い、女房生活の様子、女房たちの考え方、女房なるものに対する人々の評価などについて考察する。また、平安時代人と現代人の考え方・感じ方の共通点・相違点についても考察する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/14 藤原道長と男性貴族たち 道長とその父兼家、兄道隆には、冗談口を叩く明るい性格が共通してあることを紹介する。愚鈍とされる異母兄道綱(『蜻蛉日記』の作者の息子)の人物像を『蜻蛉日記』から読み解く。また、藤原伊周・隆家兄弟、藤原公任、藤原実資、藤原斉信、藤原行成について、その実像を探る。
2 06/21 平安時代の女房たち 『紫式部日記』には、同僚女房たちの容姿や性格、ファッションなどについて細々と描かれている。紫式部は同僚女房をどのように見ていたのだろうか。また、紫式部は清少納言を辛辣に批評する。『枕草子』に描かれる清少納言の宮仕え生活から、紫式部と清少納言の宮仕え観の相違を探る。

講師紹介

池田 節子
元駒沢女子大学教授、拓殖大学講師
東京都生まれ。博士(文学、東京大学)。2020年まで駒沢女子大学教授。専門分野は『源氏物語』を中心とする平安文学。茅ヶ崎市において、市民講座を長年担当。著書に、『源氏物語表現論』(風間書房)、『紫式部日記を読み解く』(臨川書店)、『源氏物語の表現と儀礼』(翰林書房)。

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