ジャンル 文学の心
中野校
絵と共に味わう『百人一首』
家永 香織(立教大学特任教授)
曜日 | 金曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全6回
・07月25日 ~
09月12日 (日程詳細) 07/25, 08/01, 08/22, 08/29, 09/05, 09/12 |
コード | 320107 |
定員 | 36名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・『百人一首』のすべての歌を丁寧に読み、和歌を解釈・鑑賞する力を身につける。
・『百人一首』を読み解くことを通じて、和歌文学の豊かさ、おもしろさを知る。
・様々な百人一首絵を見比べ、『百人一首』の絵画化の在り方を学ぶ。
講義概要
千数百年の歴史をもつ和歌は、日本文学の土台です。本講座では最も有名な歌集と言える『百人一首』を取り上げ、最新の学説にも触れながら、歌に込められた心情や作意を丁寧に読み解きます。また毎回様々な百人一首絵を紹介し、和歌の内容がどのように絵画化されているのか検討します。今期の講座では、『百人一首』の撰者や成立についての概説の後、1番の歌から読み始めますので、前期までの「『百人一首』を味わう」を受講していた方はもちろん、初めて和歌を学ぼうという方にも是非受講していただきたいと思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/25 | 『百人一首』の撰者と成立 | 『百人一首』は、いつ、誰が選んだのか、新しい学説を紹介しながら解説する。 |
2 | 08/01 | 「秋の田の」の歌・「春過ぎて」の歌 | 『百人一首』1番「秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣手は露にぬれつつ」(天智天皇)と2番「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」(持統天皇)を読む。 |
3 | 08/22 | 「あしびきの」の歌・「田子の浦に」の歌 | 『百人一首』3番「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝ん」(柿本人麿)と4番「田子の浦にうち出てみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」(山部赤人)を読む。 |
4 | 08/29 | 「奥山に」の歌・「かささぎの」の歌 | 『百人一首』5番「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」(猿丸大夫)と6番「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きをみれば夜ぞふけにける」(中納言家持)を読む。 |
5 | 09/05 | 「天の原」の歌・「我が庵は」の歌 | 『百人一首』7番「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」(安陪仲麿)と8番「我が庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり」(喜撰法師)を読む。 |
6 | 09/12 | 「花の色は」の歌・「これやこの」の歌 | 『百人一首』9番「花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」(小野小町)と10番「これやこのゆくも帰るも別れては知るも知らぬもあふ坂の関」(蝉丸)を読む。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆教材はプリントを配付します。
講師紹介
- 家永 香織
- 立教大学特任教授
- 東京大学人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は、中古・中世和歌文学。著書として、『転換期の和歌表現』(第二次関根賞受賞)、『為忠家初度百首全釈』『為忠家後度百首全釈』他がある。