ジャンル 芸術の世界

早稲田校

世界史のなかのバレエ 美を追求する舞踊の600年

  • 春講座

海野 敏(東洋大学教授、舞踊評論家)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・05月09日 ~ 06月13日
(日程詳細)
05/09, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 110405
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・バレエが普遍的・国際的な舞台芸術となった軌跡を学ぶ。
・バレエという芸術を通して、ルネサンス以降の西洋史の流れを確認する。
・バレエの美の本質に、近代西欧の理念が隠されていることを知る。

講義概要

バレエはイタリアで生まれ、フランスで育ち、ロシアで完成し、世界中に広まりました。本講座では、バレエのおよそ600年の歴史を世界史の流れに沿って学びます。そのため、例えばダ・ヴィンチ、デカルト、マリー・アントワネット、アンデルセン、ピカソ、ケインズなど、歴史上の重要人物とバレエのつながりを紹介し、ルネサンス、宗教改革、絶対主義王政、啓蒙主義運動、市民革命、東西冷戦など、世界史の事件・動向とバレエとの関わりを解説します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/09 ダ・ヴィンチとバレエ(15〜16世紀) ルネサンス期イタリアの都市国家に誕生したバレエがヴァロワ朝フランスに輸出されて、宮廷で育ってゆく経緯を学びます。レオナルド・ダ・ヴィンチが制作にかかわったバレエ作品や、バレエ史におけるカトリーヌ・ド・メディシスの役割などを解説します。
2 05/16 デカルトとバレエ(17〜18世紀) ブルボン朝の君主で太陽王と呼ばれるルイ14世のもとでバレエが発展した経緯と、その後の啓蒙主義の時代にバレエの大改革が試みられたことを学びます。哲学者デカルトが作ったと言われるバレエや、ヴォルテールとモンテスキューの支援を受けたスターバレリーナなどを紹介します。
3 05/23 アンデルセンとバレエ(19世紀前半) 産業革命と市民革命の波を受けて社会が変化し、『ジゼル』や『ラ・シルフィード』などの「ロマンティック・バレエ」が流行した時代を学びます。バレエで女性がトウシューズを履いて爪先立って踊るようになった理由や、作家アンデルセンがバレエダンサーをめざした背景などを解説します。映像を使用します。
4 05/30 ナポレオン3世とバレエ(19世紀後半) 西欧で一時的にバレエが衰退したのに代わり、ロシアでバレエの様式美が確立し、チャイコフスキーの3大バレエが完成した時代を学びます。ナポレオン3世が賞賛した最後のロマンティック・バレエ作品や、ロマノフ朝のアレクサンドル3世を讃えるために『眠れる森の美女』が上演された事情などを説明します。映像を使用します。
5 06/06 ピカソとバレエ(20世紀前半) 20世紀初頭、たった20年間だけ活動したバレエ団が近代芸術の流れを変えました。ニジンスキーが活躍し、ピカソ、マティス、ストラヴィンスキー、ラヴェル、シャネルなど、当時のトップアーティストがこぞって協力した「バレエ・リュス」です。バレエ・リュスの活躍や、経済学者ケインズのバレエ史における貢献などを解説します。映像を使用します。
6 06/13 オードリー・ヘップバーンとバレエ(20世紀後半) 20世紀後半になると、バレエという舞台芸術は世界中に普及してゆきました。バレエにおける芸術的表現の深化・高度化や、バレエが冷戦時代に果たした役割などを学びます。また本講座のまとめとして、バレエの美の本質的特徴は何かを考え、それが近代西欧の理念に裏打ちされていることを解き明かします。

講師紹介

海野 敏
東洋大学教授、舞踊評論家
東京生まれ、東京大学卒、同大学院修了。専門は情報学・舞踊学。1992年より舞踊評論家として活動。年間百数十本の舞台を鑑賞し、バレエおよびコンテンポラリーダンスについての批評記事、解説記事を新聞・雑誌、ウェブマガジン、公演プログラム等に執筆している。著書に『バレエの世界史』(中公新書)、『バレエとダンスの歴史』(平凡社、共著)、『バレエ・ヴァリエーションPerfectブック』(新書館)ほか多数。バレエ専門ウェブサイト「バレエチャンネル」で『鑑賞のためのバレエ・テクニック大研究』を連載中。
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