ジャンル 芸術の世界

早稲田校

日本絵画に描かれた動物―鳥獣人物戯画から円山応挙、伊藤若冲

  • 春講座

金子 信久(府中市美術館学芸員、日本美術史学者)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・04月12日 ~ 05月24日
(日程詳細)
04/12, 04/26, 05/10, 05/24
コード 110414
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・日本の動物絵画の歴史を知る。
・古来、日本の人々が動物に寄せてきた「心」を知る。
・日本の画家たちが動物をどう表現してきたか、その工夫を知る。

講義概要

あらゆる物が絵の題材になる現代では、「なぜ動物を描くのか?」と疑問を持つこともないでしょう。しかし、世界各地を見渡せば、動物は決して当たり前の題材ではなく、また、西洋では、動物を主役にした絵はそう多くはありません。
日本では沢山の動物の絵が描かれてきました。動物は人の暮らしと関わり、信仰の対象となり、科学的な興味の的でもありました。この講座では、古代から近世までの日本の動物絵画を眺め、人々がどんな風に楽しみ、画家たちがどんな工夫をしてきたのか、「美術」としての歴史に注目します。動物の絵を求めた理由を探り、かつての人々の思いを想像すれば、知識や理屈とはひと味違う面から、美術の魅力に迫れるでしょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/12 古代・中世1 信仰から生まれた動物絵画 古墳の壁画に描かれた動物や、仏教とともに大陸から伝わった動物の絵など、日本の動物絵画史の始まりの様子を眺めます。重厚で神秘に満ちた、おごそかな動物絵画の世界に触れてみたいと思います。
2 04/26 古代・中世2 《鳥獣戯画》を考える 京都・高山寺の《鳥獣戯画》は多くの現代人を魅了しています。平安時代末か鎌倉時代初め頃の作とされますが、同時代、こんなに愉快でかわいい動物の絵は他に見当たりません。《鳥獣戯画》は、日本美術史の上に突然現れた、突然変異のような作品なのでしょうか? 従来目が向けられてこなかったこの問題を考えてみます。
3 05/10 近世1 楽しみと表現手法の広がり 社会が安定し、経済が発展した江戸時代には、美術を楽しむ人が増えました。それに伴ってさまざまな画家が登場し、工夫を凝らした新しい表現手法が編み出され、動物の絵にも多彩な魅力が生まれました。西洋絵画から強い影響を受けるようになった近代より前の、江戸時代ならではの自由な創作の数々を紹介します。
4 05/24 近世2 絵の中の動物を愛おしむ 円山応挙や長沢蘆雪、伊藤若冲など、一流の画家たちが本気でかわいい動物の絵に取り組んだことは、世界的にみても珍しい、日本絵画の大きな特徴です。背景には、仏教の教えや禅の思想、文人画や俳画の精神などがあります。かわいい動物の絵は、日本の歴史の上に生まれた尊い文化の一つと言えるでしょう。文化的、歴史的な成り立ちを考えながら、江戸時代のかわいい動物の絵を眺めてみます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は5/31(土)を予定しています。
◆参考図書:金子信久『日本の動物絵画史』NHK出版新書713(NHK出版、2024年 978-4140887134)

講師紹介

金子 信久
府中市美術館学芸員、日本美術史学者
1962年、東京都生まれ。1985年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。福島県立博物館学芸員を経て、府中市美術館学芸員。専門分野は江戸時代絵画史。「かわいい江戸絵画」(2013年)、「リアル 最大の奇抜」(2018年)、「へそまがり日本美術」(2019年)、「与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家」(2021年)、「ほとけの国の美術」(2024年)などの展覧会を企画。著書は『ねこと国芳』(パイインターナショナル)、『鳥獣戯画の国』(講談社)、『日本美術全集14 若冲・応挙、みやこの奇想』(共著、小学館)、『もっと知りたい長沢蘆雪』『もっと知りたい司馬江漢と亜欧堂田善』(東京美術)ほか。
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