ジャンル 文学の心
中野校
絵巻・奈良絵本の世界
恋田 知子(慶應義塾大学教授)
曜日 | 木曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全3回
・08月21日 ~
09月04日 (日程詳細) 08/21, 08/28, 09/04 |
コード | 320120 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・アニメのルーツとも言える物語絵を読み解く力を身に付けます。
・日本の文学や文化への理解を深めます。
講義概要
室町時代から江戸時代中期にかけて盛んに制作された彩色の絵入り本である奈良絵本や絵巻を鑑賞します。その多くは同時代の物語群であるお伽草子(室町物語)をもとにしており、素朴な絵本から豪華で精緻な絵巻まで多種多様です。本講座では、『浦島太郎』を中心にいくつかの作品を取り上げながら、当時の人びとが異界をどのようにとらえたのか、本文と絵とともに読み解きます。物語絵への理解を深めながら、日本人の異界観について考えてみましょう。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 08/21 | 絵巻・奈良絵本の特徴 | 本講座で取り上げる絵巻や奈良絵本について概説します。 |
2 | 08/28 | 『浦島太郎』を読む(1) | お伽草子の『浦島太郎』を中心に物語絵における異界表現について読み解きます。 |
3 | 09/04 | 『浦島太郎』を読む(2) | お伽草子の『浦島太郎』を中心に蓬莱と龍宮を確認し、日本人の異界観について考えます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
毎回プリントを配付します。
講師紹介
- 恋田 知子
- 慶應義塾大学教授
- 東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は日本中世文学。著書に『仏と女の室町 物語草子論』(笠間書院、2008年)、『異界へいざなう女 絵巻・奈良絵本をひもとく』 (平凡社、2017年)などがある。研究紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=IHVLmcdZhvU