ジャンル くらしと健康
中野校
ペットロスの社会学 なぜつらいのか、何を備えられるか、どう向き合えばよいのか
新島 典子(ヤマザキ動物看護大学大学院教授)
曜日 | 金曜日 |
---|---|
時間 | 15:05~16:35 |
日程 |
全3回
・08月22日 ~
09月05日 (日程詳細) 08/22, 08/29, 09/05 |
コード | 320620 |
定員 | 24名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・ペットロス研究のこれまでを知る。
・ペットロスに備える手立てを知る。
・ペットロスに向き合う術を知る。
講義概要
人間の子どもの数よりも、飼われている犬と猫の頭数の方が多い現代日本社会では、ペットは家族、子どものような存在と言われ、大切に世話をする方が多いです。しかし、最愛のペットとお別れする日は必ず来ます。人間より寿命が短いペットの最期に必ず立ち会えるとは限りませんし、「天寿を全う」する前に事故や災害などで生き別れる場合もあります。頭でわかっていても、気持ちがついていかないとおっしゃる飼い主さんも少なくありません。そこで本講座では、大学で「ペットロス論」を講義する担当講師がペットロス研究のこれまでを解説したうえで、ペットロスへの備え方や、ペットロスになった時の向き合い方についてお話し致します。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
---|---|---|---|
1 | 08/22 | ペットロスを知る | ペットロスはなぜつらいのでしょうか。ペットロスは喪失体験の一つの例です。そこで第1回は、ペットロスを理解する手がかりとして、喪失体験に関する先行研究で明らかになってきた最新の知見をご紹介いたします。ペットロスを学術的に解説し、ペットロス経験者の実例もご紹介いたします。 |
2 | 08/29 | ペットロスに備える | 「ペットロスになるのが心配で」と不安そうにおっしゃる方は少なくありません。そこで第2回は、ペットロスに影響する日本社会の特徴や動物観、死生観をひも解きながら、欧米のペットロスとの比較を通じて、日本の飼い主さんがどのようにペットロスに備えることが出来るかをご一緒に考えて参ります。 |
3 | 09/05 | ペットロスに向き合う | 「私には乗り越えられないのでは」と心配される方も多いです。そこで第3回は、終末期ケアから看取り、お見送りまでの具体的な場面で、どのような気持ちの変化があり、何が出来るのか、どのような制度や施設、専門家に頼れるのかなどについて、実例を挙げてお話しいたします。「もし自分だったら...」と想像する疑似体験を通じて、ペットロスへの向き合い方を考えて頂きます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆必要な持ちものは、特にはございません。
◆ペットを失くされて間もない方は、講義を受講されてつらさが増す場合があります。ご受講はご自身の責任でご判断願います。
◆治療方針へのコメントやカウンセリングなどは致しかねますのでご了承ください。
講師紹介
- 新島 典子
- ヤマザキ動物看護大学大学院教授
- 動物医療従事者や歯科医療従事者の養成学部で、社会学、生命倫理、死生学、ペットロス論などの講義を担当し、現代社会における人とペットとのかかわりを調査・研究している。専門社会調査士、愛玩動物看護師国家試験委員。共編著に「ヒトと動物の死生学」(秋山書店)、共著書に「猫社会学、はじめます」(筑摩書房)、「動物のいのちを考える」(朔北社)、「動物の事典」(朝倉書店)、「家族社会学事典」(丸善出版)、「東大ハチ公物語」(東京大学出版会)、「Companion Animals in Everyday Life」(Palgrave Macmillan)、「明るい老犬生活」(文一総合出版)他。