ジャンル 世界を知る
早稲田校
教科書が教えない日本人のための世界史
宮脇 淳子(歴史学者、公益財団法人東洋文庫研究員)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・09月26日 ~
12月05日 (日程詳細) 09/26, 10/03, 10/10, 10/17, 10/24, 11/07, 11/14, 11/21, 11/28, 12/05 |
コード | 130301 |
定員 | 70名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・日本の世界史教科書成立の由来を知り、その限界を理解する
・西洋史と東洋史の狭間にある中央ユーラシア草原が世界史に果たした役割を理解する
・大日本帝国が世界史に果たした役割を知ることにより、自虐史観から脱却する
講義概要
日本で教えられている世界史は、戦後の学制改革で、戦前の西洋史と東洋史が合体して成立した。西洋史は、ヘーロドトス著『ヒストリアイ』に始まる地中海文明から現代の西洋にいたる歴史で、東洋史は、司馬遷著『史記』に始まる漢字文明の歴史である。両者は歴史観がまったく異なるために、世界史の教科書を読んだだけでは、今の世界はわからない。本講座では、西洋史と東洋史では辺境扱いされている中央ユーラシア草原から見た歴史を語り、ロシアと中国の理解を深める。また世界に登場したあとの日本の近現代史を日本人の立場で見直したい。講師の著書『どの教科書にも書かれていない日本人のための世界史』を参考図書とします(購入は必須ではありません)。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 09/26 | 教科書で教えられる世界史の大問題 | |
2 | 10/03 | モンゴル帝国から「一つの世界史」は始まる | |
3 | 10/10 | 中国に巨大な影響を与えた元の支配 | |
4 | 10/17 | 欧州全土を征服寸前だったモンゴル軍 | |
5 | 10/24 | ロシア帝国は「黄金のオルド」を受け継いだ | |
6 | 11/07 | 清を建国した満洲人とは誰なのか | |
7 | 11/14 | 露清関係の真実と「最後の遊牧帝国」 | |
8 | 11/21 | 大日本帝国の登場、そして満洲国誕生へ | |
9 | 11/28 | 満洲国の遺産が中国に近代をもたらした | |
10 | 12/05 | 今こそ日本人のための世界史を書こう |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2023年度春学期に八丁堀校で開講した同名講座と内容が重複しますが、新たな知見を盛り込んで実施いたします。
◆参考図書としまして、『どの教科書にも書かれていない日本人のための世界史』(ISBN:978-4046018991、KADOKAWA)を通読していただくとより理解が深まります。入手は必須ではございません。
講師紹介
- 宮脇 淳子
- 歴史学者、公益財団法人東洋文庫研究員
- 1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専攻は東洋史。東京外国語大学・常磐大学・国士舘大学・東京大学等の非常勤講師を歴任。著書に、『モンゴルの歴史』『最後の遊牧帝国 ジューンガル部の興亡』『世界史のなかの蒙古襲来』『皇帝たちの中国史』『ロシアとは何か』『歴史から観る中国の正体』『中国・韓国の正体』『日本人が知らない満洲国の真実』『朝鮮半島をめぐる歴史歪曲の舞台裏』ほか多数。