ジャンル 世界を知る

早稲田校

伝説と中世ヨーロッパ ヨーロッパ文化における泉の象徴性

  • 冬講座

石井 道子(早稲田大学教授、早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所長)

曜日 水曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・01月21日 ~ 03月04日
(日程詳細)
01/21, 01/28, 02/04, 02/18, 02/25, 03/04
コード 140325
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・ヨーロッパの神話、中世の物語に親しむ
・物語を手掛かりに、「泉」の持つ象徴性を理解する

講義概要

ヨーロッパで「泉」は古くから人間の想像力を掻き立て、特別な場所として物語の源になりました。知恵を授ける泉、予言の力を授ける泉もあれば、命を救う水の元でもあります。泉から妖精が現われることもあれば、泉の周囲は魔法の場にもなります。聖地であり、命の源であり、異世界との境界になっている「泉」に注目して、ギリシア・ローマ神話、ゲルマン・ケルト神話、ヨーロッパ中世騎士物語、グリム童話に親しんでいきましょう。どれも、現実に起こりえない、不思議な話ばかりです。6回の講義でさまざまな物語を紹介しながら、背後に共通して流れている「泉」の象徴性を解説していきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/21 泉のモチーフの文化的意義 講義の流れの説明。「泉」「井戸」「水源」が果たしてきた文化史上の役割の概説。
2 01/28 ギリシア・ローマ神話における泉 霊感や予言と結びつく「泉」の物語を紹介します。
3 02/04 ゲルマン神話・ケルト神話における泉 知恵や犠牲と結びつく「泉」の物語を紹介します。
4 02/18 ヨーロッパ中世騎士物語における泉 「泉の騎士」の物語、妖精の住む水辺について。
5 02/25 童話における泉 おなじみの「グリム童話」の泉にまつわる物語も、泉の象徴性を受け継いでいます。新しい視点から童話を読みます。
6 03/04 泉の象徴性 物語を振り返りながら、「泉」の意味を改めて考察します。

講師紹介

石井 道子
早稲田大学教授、早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所長
東京大学大学院修士課程修了後、早稲田大学文学部助手を経て理工学部勤務、2004年より教授。専門分野はドイツ語学文学。ドイツ語教育と、神話や伝説を中心とした講義に携わっている。著作に『ミンネザング―中世恋愛抒情詩撰修』(共著)、「ドラゴン伝説」「グレゴリウス伝説」「メルジーネ伝説」等を扱った論文がある。
  • 外国語 コースレベル選択の目安
  • 広報誌「早稲田の杜」
  • オープンカレッジ友の店