ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

不平等条約史観を見直す 幕末の老中松平忠固と日本の近代化

  • 冬講座

関 良基(拓殖大学教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・02月05日 ~ 02月26日
(日程詳細)
02/05, 02/12, 02/19, 02/26
コード 340229
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・日米和親条約・日米修好通商条約の締結時に開国派老中として活躍した松平忠固の事績を知る。
・幕末に結んだ元の条約は不平等条約ではないことを確認し、攘夷派のテロによって不平等に変わっていった過程を探る。
・日本の関税自主権を奪おうとする大英帝国の干渉に最後まで抵抗した小栗忠順の日本近代化プランを知る。

講義概要

江戸の徳川体制は封建的で自ら近代化する力はなかったと考えられてきたが、本当にそうなのか? 知られざる幕末の老中松平忠固の経済政策を紐解き、日本が生糸輸出で近代化を遂げていった過程を学ぶ。また日米修好通商条約でじつは日本に関税自主権はあったという学説を検討し、不平等条約史観を見直していく。
【各回の講義予定】日米和親条約と松平忠固/日米修好通商条約と松平忠固/不平等条約神話を検証する/小栗忠順 vs 大英帝国

各回の講義予定

日程 講座内容
1 02/05 日米和親条約と松平忠固 従来、日米和親条約の段階では交易通商に踏み込まないことが既定路線であるかのように言われてきた。実際には老中松平忠固のもとで交易路線が示され、攘夷派の徳川斉昭と闘いつつ、貿易開始の準備が進められていた。
2 02/12 日米修好通商条約と松平忠固 従来、日米修好通商条約は、天皇の勅許のないまま井伊直弼が強引に結んだ不平等条約であると言われてきた。実際には勅許を優先する井伊の反対を押しのけて調印を主張したのは松平忠固であった。条約調印に至る政争の裏側を深掘りする。
3 02/19 不平等条約神話を検証する 従来、日米修好通商条約は不平等条約と言われてきた。しかし実際には日本に関税自主権は存在するなど、決して不平等条約ではなかった。なぜ不平等条約と言われるようになったのか、関税自主権を失ったのは何故なのかを検証する。
4 02/26 小栗忠順 vs 大英帝国 日本の関税自主権を奪い取り、日本の工業化を阻止して従属国にしようという大英帝国の思惑と、それに対抗しフランスと組んで工業化を進めようとした小栗忠順の闘いを知る。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書:『日本を開国させた男、松平忠固―近代日本の礎を築いた老中』関良基著(作品社)

講師紹介

関 良基
拓殖大学教授
本来の専門は森林の研究で、早稲田大学アジア太平洋研究センター時代に行った研究に『中国の森林再生』(御茶の水書房)などがある。近年、明治維新の定説に挑戦する研究を試みており、近著に『江戸の憲法構想』『日本を開国させた男、松平忠固』(いずれも作品社)がある。

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