ジャンル 世界を知る

早稲田校

「悪党」から読み解くイギリスの歴史

  • 春講座

君塚 直隆(駒澤大学教授、関東学院大学名誉教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全8回 ・04月04日 ~ 05月30日
(日程詳細)
04/04, 04/11, 04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23, 05/30
コード 110321
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・イギリスという国の特質を理解する。
・16〜20世紀のイギリスの偉人たちの実像に触れていく。

講義概要

中世に弱小国だったイングランドでは、17世紀の2度の革命を経て、議会政治に基づく立憲君主制が確立されました。さらに財政=軍事国家として最強の国にのぼりつめ、19世紀末には世界の陸地面積の5分の1を支配する大英帝国になっていきます。本講座では、そのようなイギリス(イングランド)を築き上げた7人の人物を、ヘンリ8世(16世紀)からウィンストン・チャーチル(20世紀)まで、毎回1人ずつ取り上げ、イギリスという国の本質に迫っていきます。ここに登場する7人はいずれも当時のイングランド(イギリス)社会を根底から覆すような「悪党」たちでした。この「悪党」たちが築き上げたイギリスの歴史を、みなさんとともにみていくことにいたします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/04 イギリスとは何か 古代からバラ戦争終結までのイングランド(イギリス)の歴史について簡単に振り返っておきます。
2 04/11 ヘンリ8世−「暴君」の真実− テューダー王朝(1485〜1603)の2代目にしてイングランド国教会を形成したヘンリ8世(在位1509−1547)の生涯をたどりましょう。彼が6人の妻をめとり、ローマ教皇庁と袂を分かった真の理由とは何だったのでしょうか?
3 04/18 クロムウェル−清教徒の「独裁者」− 清教徒(ピューリタン)革命の指導者オリヴァー・クロムウェル(1599−1658)の生涯をたどりましょう。彼が議会軍を率いて立ち上がり、国王チャールズ1世の首を切ったのはなぜだったのでしょうか?
4 04/25 ウィリアム3世−不人気な「外国人王」− 名誉革命の立役者ウィリアム3世(在位1689〜1702)の生涯をたどりましょう。外国(オランダ)からきた王として人気のない彼ですが、ウィリアムこそがこの国を財政=軍事国家へと育て、この国に「勢力均衡」という政策を導入した最大の人物でした。
5 05/09 ジョージ3世−アメリカを失った「愛国王」− アメリカ独立革命時の王ジョージ3世(在位1760−1820)の生涯をたどりましょう。虎の子の植民地アメリカを失った王ではありましたが、国民からの人気と信頼は絶大でした。その秘密はいったいどこに隠されていたのでしょうか?
6 05/16 パーマストン子爵−「砲艦外交」のポピュリスト− 19世紀半ばにイギリスが大英帝国にのぼりつめた折に首相・外相として活躍したパーマストン(1784−1865)の生涯をたどりましょう。アジアに対しては二度のアヘン戦争やインド大反乱鎮圧、そして薩英戦争など強面の政治家でしたが、彼こそがヨーロッパに自由主義的な平和の一時代を築きました。
7 05/23 デイヴィッド・ロイド=ジョージ−「王権と議会」の敵役− 第一次世界大戦時のイギリスの首相ロイド=ジョージ(1863−1945)の生涯をたどりましょう。下層中産階級に生まれて苦学の末に庶民院議員にのぼりつめた彼は、それまでの貴族政治の時代を一気に大衆民主政治の時代へといざなう牽引役でした。
8 05/30 ウィストン・チャーチル−最後の「帝国主義者」− 第二次世界大戦時のイギリスの首相チャーチル(1874−1965)の生涯をたどりましょう。大貴族の家に生まれ、数々の大臣を歴任しながら、一時は政界で孤立していたチャーチル。その彼自身とイギリス、さらには世界全体を救うことになったのが史上最大の第二次世界大戦だったのか、考察しましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は6月6日(土)を予定しております。

テキスト

テキスト
『悪党たちの大英帝国』(新潮選書)(ISBN:978-4106038587)

講師紹介

君塚 直隆
駒澤大学教授、関東学院大学名誉教授
1967年東京都生まれ。出身校:上智大学大学院。専攻分野:近現代イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史、王室研究。主な著訳書等:『ヴィクトリア女王』(中公新書、2007年)、『立憲君主制の現在』(新潮選書、2018年:サントリー学芸賞受賞)、『悪党たちの大英帝国』(新潮選書、2020年)、『イギリスの歴史』(河出書房新社、2022年)、『貴族とは何か』(新潮選書、2023年)、『君主制とはなんだろうか』(ちくまプリマー新書、2024年)、『教養としてのイギリス貴族入門』(新潮新書、2024年)、『議会制民主主義という神話』(筑摩選書、2025年)、『エリザベス女王【増補版】』(中公新書、2026年)など。
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