ジャンル 芸術の世界

早稲田校

映画の音、映画の音楽―古典映画からアニメーションまで

  • 春講座

長門 洋平(東京都立大学准教授、静岡文化芸術大学講師)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・05月30日 ~ 06月06日
(日程詳細)
05/30, 06/06
コード 110481
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・一般に視覚主体のメディアと考えられがちな映画を、聴覚面からも捉える力を身につける。
・古典期から現代にいたる諸作品を、音/音楽の観点からとらえ直す。
・実写映画とアニメーション作品を比較しつつ、両者の共通点や差異について理解を深める。

講義概要

映画を「見る(観る)」とは言いますが、映画を「聴く」とは言いません。動く写真=Moving Pictureという視覚メディアとして生まれた映画にとって、このことは当然であるとは言えます。しかしながら、とりわけ1930年前後に起こったトーキー革命以降、映画にとって音/音楽はなくてはならないものになりました。
本講義では、そのような「映画の音」を単なる映像の付随物と見なすのではなく、映像体験において中核的な役割を担う要素として集中的に検討します。とりわけ、古典的ハリウッド映画から戦後の現代映画、そしてアニメーション作品等をとりあげてその魅力を聴覚面から明らかにしていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/30 古典的ハリウッド映画の音楽 1927年公開のアメリカ映画『ジャズ・シンガー』(アラン・クロスランド)以降、世界各地でトーキー革命が本格化します。トーキー初期には音楽映画がもてはやされたハリウッドですが、1930年代に入ると、現在にも連なる「伴奏音楽」の方法論が模索されはじめます。本講義第1回目は、その時期の代表格ともいえる音楽家のマックス・スタイナーを中心に、映画音楽の「古典的」美学について考察します。
2 06/06 現代映画、およびアニメーション映画の音楽 戦後の「現代映画」の嚆矢は、イタリアのネオレアリズモ、そしてその強い影響下から出発したフランスのヌーヴェルヴァーグであるとの見解は一般的なものです。第2回目は、ジャン=リュック・ゴダールらをはじめとする、それら「現代的」な映画の音楽的特徴を探ります。同時に、第1回目で確認した「古典的」映画音楽との比較という観点から、アニメーション映画の聴覚面も検討します。カートゥーンから、日本のアニメーション(宮崎駿、新海誠など)までを射程に入れつつ、映画音楽の非「古典的」美学について考察します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、6月13日(土)を予定しております。

講師紹介

長門 洋平
東京都立大学准教授、静岡文化芸術大学講師
1981年生まれ。博士(学術、総合研究大学院大学)。東京都立大学准教授。専門は映画研究、聴覚文化論。『映画音響論——溝口健二映画を聴く』(みすず書房、2014年)で、第36回サントリー学芸賞〈芸術・文学部門〉受賞。その他の著書に、『音と耳から考える——歴史・身体・テクノロジー』(アルテスパブリッシング、2021年、分担執筆)など。
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