ジャンル 文学の心

早稲田校

『古事記』を読む

  • 夏講座

工藤 浩(早稲田大学・学習院大学非常勤講師)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全8回 ・07月03日 ~ 09月04日
(日程詳細)
07/03, 07/10, 07/17, 07/24, 07/31, 08/21, 08/28, 09/04
コード 120123
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・『古事記』上巻の穀物の起源・ヤマタノヲロチ退治の部分から訓詁注釈史を踏まえて読む。
・研究史上の論点について考える。
・上代文学の特質と日本の文化を捉え直す。

講義概要

712年に成立した『古事記』は、1300年を超える研究の歴史を持つ現存する日本最古の文献です。上巻に記載された神話を、スサノヲの高天原追放から大国主の国譲りまでの部分を、毎回配布する訓読文によって訓詁注釈史を踏まえながら読み、研究史上の論点となった問題について平易に解説します。神話に登場する神々を祀る神社や一般に行われている風習の起源など、現代につながる事柄についても適宜ふれてゆきます。テキストは毎時プリントを配付いたします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/03 穀物の起源、ヤマタノヲロチ退治 はじめに古事記のについて簡単な概説と、天石屋戸条までの粗筋の説明をします。
穀物起源と、スサノヲのヤマタノヲロチ退治の二つの神話を読んで、それぞれの成り立ちと意義を考えます。
2 07/10 スサノヲ系譜、因幡の白兎 スサノヲから大国主への系譜を確認し、よく知られた因幡の白兎神話を読みます。なぜ日本に生息しないワニが登場するのかなど、この神話の形成についての疑問点について検討します。
3 07/17 八十神の迫害・根の堅州国 大国主が、兄弟から迫害された末、根の堅州国に逃れスサノヲからの試練を与えられる経緯を見てゆきます。併せて、スサノヲの性格の変化についても説明します。
4 07/24 八千矛神の歌物語・大国主神の神裔 八千矛神は、大国主の別名です。その歌物語を読んで、この神が複数の名を持つのはなぜか、歌謡に基づく神話の展開などについて説明します。
5 07/31 大国主神の国作り、大年神の神裔 国作り神話を読んで、主体である大国主と、援助者スクナビコナの神格、国作りを終えた二神がそれぞれ落ち着く常世国と三諸山について諸説を紹介します。
6 08/21 アメノホヒノ神とアメワカヒコの派遣 天孫降臨に先立ち、高天原からアメノホヒとアメワカヒコが葦原中国に派遣され、それが失敗に終わった理由を考えます。
7 08/28 国譲り1 国譲り神話前半のタケミカヅチ神の派遣からコトシロヌシノ神の服属までの部分読み、日本書紀と比較して登場する神々について説明します。
8 09/04 国譲り2 国譲り神話後半のタケミナカタノ神の諏訪鎮座と大国主神の国譲りを読んで、国譲り神話の意義を考えます。併せて、諏訪大社、出雲大社についても概説します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆専門的な事柄についても平易に解説しますので、今まで『古事記』を読んだことのない方でも受講に問題はありません。
◆昨年度の天石屋戸条までに続く箇所を扱いますが、最初に簡単な粗筋の説明を致しますので、今回からお聴き頂いても支障はありません。

講師紹介

工藤 浩
早稲田大学・学習院大学非常勤講師
東京生まれ。博士(文学、早稲田大学)。神奈川県公立中学校教諭、東京都立高等学校教諭、九州共立大学教授、日本工業大学教授を経て、現在は早稲田大学等で非常勤講師。日本上代文学(散文)を専門として、『古事記』『日本書紀』神話の形成と受容を、氏族と祭祀との関係から研究しています。著書に『新撰龜相記の基礎的研究』『氏族伝承と律令祭儀の研究』、『先代旧事本記注釈』(共著)など。

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