ジャンル 世界を知る
早稲田校
イスラムと欧米キリスト教世界の「衝突」と共存の構造
宮田 律(一般社団法人現代イスラム研究センター理事長)
| 曜日 | 木曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全8回
・07月09日 ~
09月10日 (日程詳細) 07/09, 07/16, 07/23, 07/30, 08/20, 08/27, 09/03, 09/10 |
| コード | 120331 |
| 定員 | 90名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・イスラム・ユダヤ・キリスト教の対立と共存の歴史と現状を知る
・イスラム文化の特質を知り、日本とイスラム世界の関わりを考える
・トランプ・ネタニヤフ同盟とそのイスラム世界への介入の背景を検討する
講義概要
イスラム世界と欧米世界は対立しているような印象があるが、その背景である米国の中東政策の特徴、パレスチナ問題の背景、イスラムに訴える過激主義の特徴、米国のキリスト教福音派やイスラエルの宗教シオニズムのイデオロギーや運動などを紹介する。また中東イスラム世界の域内の紛争に欧米はどう関わってきたかについても述べ、ヨーロッパで生まれたナショナリズム思想が中東イスラム世界の民族・宗派問題にどのような影響を及ぼしたかについても説明したい。さらに、パワポ資料などを通じて受講生の中東イスラム世界への関心を高めたいと思う。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/09 | アラブ民族とともに発展した世界宗教のイスラム | イスラムの教義と実践、宗派の特徴、なぜイスラムが世界宗教として広まっていったのか、その背景を考える。特に西はイベリア半島にまで進出したアラブ民族に焦点を当ててイスラムとアラブの発展を考える。 |
| 2 | 07/16 | イラン(ペルシア)民族の文化、宗教、歴史を検討する | アメリカ、イスラエルは26年2月末にイランに対する攻撃を開始したが、イランは古代から王朝を発展させ、イランの古代文化はシルクロードを通じて日本にも移入された。古代から現代までのイランの歴史を概観するとともに、なぜアメリカ、イスラエルはイランを警戒するのか、その政治的、歴史的背景を検討することにする。アラブに征服されながらも、自らの伝統文化を守り抜いたイランの歴史と文化、社会を知る。 |
| 3 | 07/23 | トルコ民族の興亡とヨーロッパ諸国のイスラム世界への進出 | 繁栄を極めたオスマン帝国はなぜ衰退し、ヨーロッパ帝国主義の進出を招き、崩壊していったのか、その背景と歴史を解明する。日露戦争がイスラム世界に与えた衝撃、ヨーロッパ帝国主義の膨張、ナショナリズムの角逐と第一次世界大戦の勃発、第一次世界大戦の戦場となったオスマン帝国、オスマン帝国に対する「アラブの反乱」、オスマン帝国からのアラブ独立の約束をしたイギリス、オスマン帝国の分割を密約したイギリスとフランス、ユダヤ人のシオニストにユダヤ人国家を約束したイギリスなどについて紹介する。 |
| 4 | 07/30 | 現代史におけるイスラム世界 ―西欧世界はいかに中東に混乱をもたらしたか | イスラムとの連帯を考えたヒトラーの政策や、日本の軍国主義とイスラムなどについて語り、第二次世界大戦後のパレスチナ問題や、イスラム世界の植民地独立などを紹介し、日本や日本人がいかにこの歴史的プロセスに参加したのかを紹介したい。 |
| 5 | 08/20 | イスラエルのシオニズム思想と米国の中東イスラム世界政策 | 米国はどうしてイスラエルを偏って支持するのか、またアフガン戦争やイラク戦争など、第二次世界大戦後の米国とイスラム世界の関係を考える。また、数次にわたる中東戦争の意義とイスラエルのシオニズム思想の展開を、米国の福音派の動静や時事問題を交えながら説明したい。 |
| 6 | 08/27 | イスラムの共存、平和思想と、現代における欧米との「衝突」構造 | イスラム世界と欧米の衝突構造は、特に冷戦の終焉以降、強調されるようになったが、イスラムにはキリスト教、ユダヤ教との共存思想がその成立当初からあり続けた。イスラム神秘主義などに見られるイスラムの平和・共存思想を紹介するとともに、イスラム世界と欧米の対立はいかに強調されるようになったか、そのプロセスを追い、世界はこの対立構造をいかに乗り越えるかを考えたい。 |
| 7 | 09/03 | 中東イスラム世界の時事問題(トランプ・ネタニヤフ同盟と中東イスラム世界) | パレスチナ問題の現状や、米国トランプ政権の中東イスラム世界政策の現況を紹介する。イスラエルのネタニヤフ政権のパレスチナに関する構想を探り、国際社会は国際法を無視する米国やイスラエルにいかに対応すべきかを考えたい。 |
| 8 | 09/10 | イスラムの人はなぜ日本が好きなのか?中東イスラム世界の今後と日本 | イスラム世界の人々はどうして日本に好感情をもつようになったのか、その歴史的過程や背景を考える。中東イスラム世界の今後を占い、その中で日本が果たすべき役割を考える。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆本講座は2025年度夏学期の同講師の講座名と類似していますが、内容は刷新されています。
備考
※7月2日は休講となりました。補講は9月10日に行います。
講師紹介
- 宮田 律
- 一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
- 1955年、山梨県生まれ。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。87年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。専門は、イスラム地域の政治および国際関係。著書に、『現代イスラムの潮流』(集英社新書)、『オリエント世界はなぜ崩壊したか』(新潮選書)、『中東イスラーム民族史』(中公新書)、『武器より命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)、『イスラエルの自滅』(光文社新書)など。




