ジャンル 世界を知る
中野校
アメリカのいちばん長い戦争―映画のテクスト分析・20世紀編
生井 英考(立教大学アメリカ研究所員、上智大学アメリカ・カナダ研究所客員研究員)
| 曜日 | 水曜日 |
|---|---|
| 時間 | 13:10~14:40 |
| 日程 |
全6回
・07月22日 ~
09月02日 (日程詳細) 07/22, 07/29, 08/05, 08/19, 08/26, 09/02 |
| コード | 320301 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・現代の政治と軍事についての理解を深める。
・雑学的な映画談義をこえる「映画のテクスト分析」に取り組む。
講義概要
ヴェトナム戦争後の半世紀間で最も大きく変化したのが軍事と政治です。その変化を社会が受け止めるうえで無視できない機能を発揮したのがいわゆる「ヴェトナム戦争映画」でした。この講座では雑学的な映画講話のたぐいにとどまらない「映画のソーシャル・テクスト分析」に取り組んでみましょう。
※このクラスでは毎回、関連するアメリカ映画をテクストとして取り上げますが、講座の時間に映画を鑑賞することはできませんので、事前にそれぞれご自分で観ておいていただくことが前提となります。とりあげる作品は初回にご紹介します。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 07/22 | ヴェトナム戦争の前と後――英雄説話の変化 | ヴェトナム戦争は20世紀の前半と後半を大きく分かち、冷戦構造そのものを大きく変質させました。その時代に映画はなにを描いたか。最初期のヴェトナム戦争映画をテクストに考えます。 |
| 2 | 07/29 | サイゴン陥落の衝撃と社会変化――帰還兵伝説 | 1970年代前半はアメリカ政治の決定的な変化が今日の「社会的分断」を予告し、やがて1975年の衝撃によってヴェトナム戦争の社会的認識は決定されることとなりました。 |
| 3 | 08/05 | 1980年代と〈保守反動〉の逆説――「癒し」の逆説 | 1980年代、レーガン政権のもとで「再軍事化」と「癒しの過程」が同時並行に進むという奇妙な現象が生起しました。そこに横たわった逆説の構図を読み解きます。 |
| 4 | 08/19 | 1990年代と「ヴェトナムの教訓」その1――ノスタルジーの政治学 | 1990年代に入るとヴェトナム戦争の「記憶化」が始まります。それは残された「教訓」の意味を、保守とリベラル双方の政治潮流が読み替えてゆく過程でもありました。 |
| 5 | 08/26 | 1990年代と「ヴェトナムの教訓」その2――映画観客と戦場 | 1990年代にはまた21世紀に起こる事態を予兆する出来事も見られました。これを具体的な映画作品に即して考えてみましょう。 |
| 6 | 09/02 | まとめ――軍事・政治・映画 | 政治・経済・社会の変化は戦争映画の叙法(物語化の手法)に象徴的に表されています。履修のみなさんにもこの問題を考察していただきましょう。 |
テキスト
テキスト
生井英考『アメリカのいちばん長い戦争』(集英社新書)(ISBN:978-4087213621)
講師紹介
- 生井 英考
- 立教大学アメリカ研究所員、上智大学アメリカ・カナダ研究所客員研究員
- 2020年3月まで立教大学社会学部教授。定年後は朝日新聞書評委員などをつとめる。慶応義塾大学文学部時代の専攻は日本民俗学。その後、映像人類学に転じ、ヴェトナム戦争とその後の社会変容についてのリサーチを通して、学際分野としてのアメリカ研究が専門となった。




