ジャンル 世界を知る

中野校

街並みで読み解くヨーロッパ

  • 夏講座

加賀美 雅弘(東京学芸大学名誉教授、東京大学講師)

曜日 火曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・07月21日 ~ 09月01日
(日程詳細)
07/21, 07/28, 08/04, 08/18, 08/25, 09/01
コード 320302
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・多様な地域からなるヨーロッパの特徴について理解を深めます。
・地理・歴史の視点からヨーロッパの社会や文化について理解を深めます。
・日本と対比しながらヨーロッパの個性について理解を深めます。

講義概要

ヨーロッパの都市の街並みの特徴を6回にわたって解説します。ヨーロッパでは特に19世紀に美しい街並みが各地につくられました。講義では,その理由を市民のレジャーと,当時の政治的背景から解説します。パリやウィーンの街並みを具体的に示しながら,なぜこれほど美しい街並みができたのか,そして今日まで維持されているのかを論じます。またワルシャワやドレスデンのように,戦争で失われた街並みが復元されている例も取り上げます。一方,ヨーロッパにはこうした街並みと縁のない外国人や民族も多く暮らしています。講義では彼らにも目を向け,街並みとの関係について考えます。
※参考書籍として講師著書(『街並みで読み解くヨーロッパ』朝倉書店より7月下旬発売予定)をあげておきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/21 魅力あるヨーロッパの都市 ヨーロッパの都市の街並みの美しさは世界的に知られ,その魅力が多くの観光客を引き寄せています。講義では,こうしたヨーロッパの街並みが集中する旧市街と呼ばれる地区に注目し,都市を代表する場所として多くの観光客を集めていることから,その特徴をいくつかの景観を拾い上げて解説します。
2 07/28 レジャーが生んだヨーロッパの街並み ヨーロッパには,美しい街並みが19世紀の市民生活,とりわけレジャーと深くかかわりながら形成されてきた歴史があります。講義では,当時の市民たちが豊かな暮らしと優越感(ステータス感)を満喫するためにカフェを大いに利用したことと,美しい街並みの出現との関係について論じます。
3 08/04 美しい街並みの形成と維持 ヨーロッパの美しい街並みの多くが19世紀の都市大改造事業によって出現したことを,当時の政治的な背景を踏まえながら解説します。講義では,特にパリとウィーンの大改造に注目し,美しい街並みが現在に至るまで維持・整備され,それぞれの都市の魅力を高めている状況について解説します。
4 08/18 復元された歴史的な街並み ヨーロッパでは二度の世界大戦によって,多くの歴史ある美しい街並みが失われました。しかし戦後の復興で,戦前にあった建物がそっくり復元されているところが各地に見られます。講義では,ワルシャワとドレスデンを例にして,なぜ街並みが復元されたのかを市民の意識もまじえて解説します。
5 08/25 外国人が生み出した街並み 現在,ヨーロッパでは外国人が増え続けており,彼らのなかには自分たちの暮らしを支えるために独特の街並みを作り出している人々がいます。講義では,外国人の市場(エスニック市場)に注目し,店の様子を観察しながら外国人にとって街並みがどのような意味をもっているのかについて解説します。
6 09/01 街並みをもたない人々 現代のヨーロッパに暮らす外国人や民族のなかには,偏見によって厳しい環境に置かれてる人々が少なからずいます。講義では,ロマ(ジプシー)に注目し,彼らが差別され,それゆえに固有の街並みをもってこなかったという歴史と,彼らを取り巻くヨーロッパ社会の課題について解説します。

講師紹介

加賀美 雅弘
東京学芸大学名誉教授、東京大学講師
専門分野は、ヨーロッパ地誌およびエスニック研究(特にロマ)。理学博士。東京学芸大学のほか、早稲田大学や東京大学などでヨーロッパの地理に関する授業を担当。『国境で読み解くヨーロッパ』(2022年、朝倉書店)をはじめ、『食で読み解くヨーロッパ』(2019年、朝倉書店)、『景観写真で読み解く地理』(2018年、古今書院)、『「ジプシー」と呼ばれた人々』(2005年、学文社)、『ハプスブルク帝国を旅する』(1997年、講談社現代新書)などヨーロッパに関する著作物が多数。20年以上にわたってNHKテレビ高校講座「地理」の講師を担当してきた。

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