ジャンル 人間の探求

中野校

アリストテレスの幸福論

  • 夏講座

荻野 弘之(上智大学教授)

曜日 火曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・07月21日 ~ 08月25日
(日程詳細)
07/21, 07/28, 08/04, 08/18, 08/25
コード 320505
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・哲学とは何をどのように問う学問なのか、おおまかなイメージを掴む。
・古代ギリシアの代表的な哲学を、実際に作品の読解を通じて、知る。
・幸福について、常識的なものの見方、感じ方を少しだけ変えてみる。

講義概要

「幸福な人生」とは、誰しもがそれにあずかりたいと願う境地です。だがそれは果たして快楽、名誉、財産、健康などと、どのように関わるのでしょうか。哲学・文学・宗教にまたがる古来からの大問題に取組むために、アリストテレス『ニコマコス倫理学』第1、10巻を読んで、色々な論点を掘り起こしながら、考えを深めていきましょう。本講義では、概説的な講義は最小にとどめ、実際のテキストをていねいに読んでいくことに主眼をおきます。古代ギリシアが残した深い洞察に学び、様々な問題を考え、後代への影響史も目配りします。深くて楽しい哲学の不思議な世界が広がっています。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/21 幸福論の由来 幸福とは何か?とは古代ギリシアではどのように考えられてきたのか、文学や宗教を含めた思想系譜をみてみましょう。
2 07/28 最高善・行為の究極目的 人間の行為はすべて何かの目的のためになされます。「何のため」を追究すると、究極には何が現れるのでしょうか?
3 08/04 逆説と常識 どんなに精緻な理論であっても、常識と相容れないようでは役に立たない。幸福を知るだけで現に幸福にならなければ意味がない。納得できる説明が必要です。
4 08/18 徳・知性・活動・快楽 何が幸福かは、人間をどうとらえるか、人間像や人間理解と切り離すことができません。
5 08/25 宗教と哲学は幸福をどうとらえるか 神や宗教など、人間的な生活の次元を超えた幸福の面について、考えてみます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆実際に作品を読んでみる授業なので、各回ごとに、文庫本10-20頁ほどの「予習」が必要です。内容はさほど難しくありません。
◆参考図書:荻野弘之著『哲学の饗宴 ソクラテス・プラトン・アリストテレス』NHK出版(ISBN:978-4140841587)

テキスト

テキスト
アリストテレス(渡辺邦夫・立花幸司訳)『二コマコス 倫理学(上)』(光文社古典新訳文庫)(ISBN:978-4334753221)
アリストテレス(渡辺邦夫・立花幸司訳)『ニコマコス倫理学(下)』(光文社 古典新訳文庫)(ISBN:978-4334753245)

講師紹介

荻野 弘之
上智大学教授
1957年東京生まれ。東京大学大学院博士課程中退。上智大学教授(早稲田大学大学院非常勤講師)。西洋古代・中世哲学専攻。プラトン、アリストテレス、ストア派、キリスト教教父思想などを題材に、心の哲学や倫理思想を研究する。最新刊は『新しく学ぶ西洋哲学史』(共著・ミネルヴァ書房)。

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