ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

幕末明治の海防史

  • 夏講座

淺川 道夫(日本大学特任教授)

曜日 月曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・08月03日 ~ 08月31日
(日程詳細)
08/03, 08/17, 08/24, 08/31
コード 120269
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・国際情勢を踏まえた開国前後の幕末史を理解する。
・外圧に対する幕府側の対策の変遷を概観する。
・抑止力と外交交渉のバランスについて理解する。

講義概要

本講座では、文化7(1810)年から慶応4(1868)年の明治維新に至るまで半世紀余にわたって続いた幕藩体制下の江戸湾海防について、軍事史・外交史の視点から概説する。そもそも幕末日本における海防とは、18世紀末〜19世紀前半にかけてのパワーポリティクスを基調とする国際関係の中で、幕藩体制を維持しようとする日本が、西欧列強の外圧に対処していくためにとった軍事的施策にほかならない。江戸湾の海防は、幕府という政権の中枢を外圧の脅威から防衛するという、徳川幕府にとっての最重要課題であった。この中で、幕府の避戦政策と抑止力整備という点に注目しながら講義を進めたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/03 江戸湾海防の始まりと変遷 寛政年間にロシアの脅威を背景に着手された江戸湾海防体制について、会津・白河二藩体制(1810〜1820)から幕府直轄体制(1820〜1842)〜川越・忍二藩体制(1842〜1847)という流れを踏まえつつ、そのあり方を概観する。
2 08/17 開国前の海防体制 ビッドル来航を機に、御固四家体制という形で強化されることとなった江戸湾海防について、天保薪水令にもとづく避戦策と、西洋式兵学の導入による防禦力整備という二つの面から捉え、ペリー来航時の対応について考える。
3 08/24 品川台場の建設 ペリー来航を機に江戸湾内海防禦の重要性が認識されることとなり、江戸市街部前面への品川台場建設が急務となった。品川台場は、オランダの築城法により設計され、在来の和流技術によって建設された海堡である。講義では、近年の発掘調査によって明らかになった知見を交え、品川台場の機能について考える。
4 08/31 開国から明治維新までの海防体制 日米和親条約締結を機に日本側が開国に転ずると、従来の鎖国政策にもとづく海防体制に変化が生じることになる。すなわち、外国船の接近を阻止するというそれまでの沿岸警備から、入港してくる外国船から港湾や市街部を守るための要衝警備に、その重点が移行するのである。こうした状況は、途中で尊王攘夷運動に伴う列強との対峙があったものの、明治維新を迎えるまで継続されることとなる。

講師紹介

淺川 道夫
日本大学特任教授
東京都生まれ。博士(学術、日本大学)。専門分野は、幕末維新期の日本軍事史。軍事史学会副会長。品川台場を中心とする幕末の海防史跡、世界遺産韮山反射炉、国指定史跡田原坂西南戦争遺跡群などの調査に従事。外務省主催の日英歴史交流プロジェクト(軍事史部会)のメンバーとして、共著『日英交流史 軍事編』(東京大学出版会、2001年)に執筆。
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