ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

日本の近世 18世紀前半吉宗政権の後から19世紀後半幕末維新期まで

  • 秋講座

深谷 克己(早稲田大学名誉教授)

曜日 水曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・09月30日 ~ 12月02日
(日程詳細)
09/30, 10/07, 10/14, 10/21, 10/28, 11/04, 11/11, 11/18, 11/25, 12/02
コード 130203
定員 30名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・江戸時代の生活、政治や文化はどういうものだったのか。人々の活動を広い視野から学べるように講義を進めたい。
・この学期では、18世紀中頃の田沼時代から幕末維新期までの変化を、国内状況と対外関係とを合わせながら確かめていきたい。

講義概要

江戸時代のイメージは、テレビのドラマや映画・小説・アニメなどのかたちで提供されています。この講座では、時期や問題を分けて、江戸時代の18世紀後半以降を、通史のスタイルでお話しします。この時期、しだいに民間社会の貧富・格差が表面化して紛争が生まれ、それが遠因となって、幕府・諸藩ともに民政が行き詰まり、財政危機に直面していきます。その状況を乗り切るために幕藩ともに「改革」に取り組みます。「海防」も課題として浮上してきます。幕末維新へ向けて、支配・非支配の両方の側で取り組まれた多くの活動をお話しします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/30 衣食住における「和風」 昭和時代まで「和風」とされた衣食住の慣行の多くは江戸時代半ば以降に形が生まれて広まったものである。秋講座の最初に「和風」とされる暮らしの一般的な内容を取りあげる。
2 10/07 田沼時代の政治と社会 8代将軍吉宗の改革政治を引き継いだ老中・田沼意次の政治は、非難を浴びるが、経済政策や対外関係で先進性を発揮した。
3 10/14 この時代の身分とそれぞれの「身分文化」 江戸時代の人々は、制度・慣習によって言葉や座席が違い、「上下」の関係が明示された。「上下」とは異なる「良賤」の関係も続いた。それぞれの慣習が、いわばそれぞれの「身分文化」を醸成した。
4 10/21 18世紀後半の藩政改革 「改革」は財政改革が中心におかれたが、その中で改革を牽引する、あるいは象徴する「名君」や「賢宰」が輩出された。
5 10/28 急増する藩校と寺子屋 政治や生活の課題が増えて教育的欲求が高まり、武士の教育や庶民の学習が飛躍的に広がった。
6 11/04 民間社会から発生する国訴・百姓一揆・村方騒動 村では地主・小作の階層分化が進み、都市ではいっそう貧富の格差があらわになった。そしてさまざまな抵抗運動が生まれた。
7 11/11 幕府の寛政の改革 松平定信が多様な政策を試み、幕末維新期にはそれらが幕初以来の祖法だと見なされていった。
8 11/18 「大塩の乱」 治者と被治者の分断が進み、「公儀」の威信が低下した。その中で「大塩の乱」が起こった。
9 11/25 幕府・諸藩の天保の改革 幕府・諸藩で復興をめざす天保の改革が取り組まれ、報徳仕法のような民間の復興運動も登場した。
10 12/02 幕末維新期の内憂外患と世直し願望 いわゆる「ウエスタン・インパクト」に幕藩体制が直面するなかで、様々な国内勢力が登場して政争・運動がぶつかりあった。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2025年度秋学期の同名講座と一部内容が重複するところがあります。
◆2026年度春期から継続する内容を取り扱い、適宜、春学期の内容につなげて解説しますので、新規の方でもご受講いただけます。

講師紹介

深谷 克己
早稲田大学名誉教授
早稲田大学文学部助手から教授まで歴任。専門は日本近世史。著書に『士農工商の世』(小学館)、『江戸時代』(岩波書店)、『江戸時代の身分願望』(吉川弘文館)、『田沼意次』(山川出版社)、『東アジア法文明圏の中の日本史』(岩波書店)、『民間社会の天と神仏』(敬文舎)。
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