ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

新聞・テレビは滅びるのか? メディアの興亡とジャーナリズムの行方

  • 秋講座

佐藤 吉雄(宮城大学客員教授、元朝日新聞社常務)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・10月13日 ~ 11月24日
(日程詳細)
10/13, 10/20, 10/27, 11/10, 11/17, 11/24
コード 130708
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・ネット、AIの時代がもたらすマスメディアの危機を理解する
・講師の体験を基に、報道、ジャーナリズムへの理解を深める
・新聞、テレビが崩壊するとどうなるか? その将来像も考える

講義概要

ネット社会の深化とAIの急速な台頭で、マスメディアの危機は深まる一方だ。全国紙の部数は半減し、テレビの視聴率も落ちた。事実を集めて真実に迫り、権力を監視するジャーナリズムは、志だけでは成り立たない。新聞、テレビの崩壊は民主主義の基盤を脅かすが、その代役は見当たらない。どうすればいいのか。講師は朝日新聞の社会部記者、ニューヨーク特派員、編集長を経て朝日新聞デジタルを創刊し、テレビ局の社長も務めた。取材現場から経営の内幕までメディアの表も裏も熟知した体験をもとに、ジャーナリズムの本質に迫り、苦境に立つメディアの現実を紹介し、あわせてその将来像も考える。
※本講座は過去の同名講座に新しい知見を加えて実施いたします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/13 新聞とテレビが「王様」だった時代ーマスメディアの20世紀 新聞が近代国家、民主主義の基盤を作り、ラジオ、テレビがそれを大衆に広げた。20世紀はマスメディアの時代だったが、21世紀にメディアの状況は急変した。危機に立つ新聞、テレビは果たして生き残れるのか?
2 10/20 虫の目、鳥の目、記者の目ー体験的ジャーナリズム論 虫の目で情報を集め、鳥の目で分析する。これが記者の目。無数にある事実を可能な限り集め、一つしかない真実に迫る。これがジャーナリズムの本質。実際の取材現場では虫の目と鳥の目をどう生かして報道してきたか。
3 10/27 SNS時代の「真実」ー社会の分断と陰謀論 誰もが情報を発信する時代。「それは本当か?」。裏付けのない情報が社会を動かし、陰謀論が蔓延する。SNSの台頭は情報社会を「民主化」させたのか、それとも…。一方、日本の情報社会では東京と地方が「二つの国」のようだ。
4 11/10 新聞、テレビは信頼されているのかーメディア企業とジャーナリズム 世界屈指の新聞、テレビ大国の日本でマスコミは信頼されているか。メディア不信の背景に何があるのか? 米国ではトランプ政権の攻撃で新聞社の立ち位置に変化が起き、地方では「ニュース砂漠」も深刻化している。
5 11/17 新聞はデジタル化したけれどーAIは「革命」をもたらすか 日本で新聞のデジタル化はなぜ遅れたのか。「朝日新聞デジタル」の創刊をめぐる講師の経験から検証する。まさに「イノベーションのジレンマ」だった。報道のデジタル化は加速しているが、AIの進化がそれを凌ぐ。
6 11/24 それでも新聞・テレビは必要だーメディアの未来と民主主義 トランプ政権で深まる米国の「分裂」。世界に広がるその波の主役は新聞、テレビを見ない、信じない人たち。マスコミが衰退して「共通の現実」が失われる時、民主主義はどうなるのか? ジャーナリズムの将来像も考える。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、12月1日(火)を予定しております。
◆本講座は過去の同名講座に新しい知見を加えて実施いたします。
◆ジャーナリズムを扱うため、内外の情勢により、内容を変更することがあります。

講師紹介

佐藤 吉雄
宮城大学客員教授、元朝日新聞社常務
東日本放送代表取締役社長(2016〜2022年)。事業構想大学院大学客員教授(2023年〜)。1980年に朝日新聞入社。社会部記者、ニューヨーク特派員、社会部遊軍長、名古屋報道センター長などを経て編集局長補佐(編集長)。92年に「メディア欄の創設」で日本新聞協会賞受賞。2011年に担当役員として「朝日新聞デジタル」を創刊、13年に常務取締役に就任し「朝日新聞メディアラボ」を創設した。東日本放送社長を退任後は、マスコミの表裏を知る立場からメディア研究、講義や講演など幅広く活動している。特定の持ち場を持たない遊軍記者の経験が長く、著書に「NHK」「精神病棟」「沖縄報告」など。
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