ジャンル 世界を知る

中野校

イランの考古学・古代史―古代ペルシア文化の栄光

  • 秋講座

津本 英利(古代オリエント博物館研究員)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・10月20日 ~ 11月17日
(日程詳細)
10/20, 10/27, 11/10, 11/17
コード 330311
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・イスラーム教以前の古代イランの歴史を知る
・イランに残された世界遺産と歴史的価値を知る
・「世界帝国」を建設したイラン世界の世界史上での役割を理解する

講義概要

今般のアメリカによるイラン攻撃の際にも様々な報道等で見られたように、イランの人びとはその歴史と文明に強い誇りを持っています。現在のイラン国民の多くはイスラーム教徒であり、それは7世紀にサーサーン朝ペルシアがイスラームにより征服されたことに遡りますが、イスラーム化されてからもイランでは古代文明に根差す歴史伝統が育まれてきたため、イランの文化を知るにはイスラーム以前の歴史を知ることも大変重要です。オリエント世界を統一したアケメネス朝ペルシアやサーサーン朝ペルシアなど、イスラーム以前のイランの長い歴史を世界遺産などの遺跡を通じてその起源から解説します。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 10/20 石器時代のイラン アフリカで発生した人類がユーラシア大陸全域へ拡散した際、イランはその通り道となったため、重要な旧石器時代遺跡が残されており、世界遺産にも指定されている。またイラン西部のザグロス山脈の麓では西アジア最古級の農耕・牧畜が始まり、南アジアや中央アジアなど東方への麦作の拡散のルートとなった。
2 10/27 青銅器時代のイラン 隣接するメソポタミアと並んで、イラン南西部のスシアナ地方(フゼスターン州)ではメソポタミア文明に匹敵する最古の都市文明が誕生し、のちにエラム王国へと繋がっていく。またイラン東部でも、メソポタミアとインダス文明・中央アジアの文明との結節点となる乾燥地帯に都市文明が誕生したが、こちらは気候変動により紀元前2000年頃には衰退していった。
3 11/10 鉄器時代のイラン イラン高原ではその気候や地勢により長く都市や国家が成立しなかったが、紀元前1000年頃以降の鉄器時代に入ると騎馬を駆使した集団の活躍の場となった。その中からオリエント地域全域を200年間にわたり支配する世界帝国・アケメネス朝ペルシアが誕生した。アケメネス朝時代の文化は古代オリエントの諸文明の総決算ともいえる。
4 11/17 イランの古代帝国 アレクサンドロス大王の東征により、ヘレニズム文化がイランにも及ぶ。しかしイラン北部に興ったパルティアはイラン高原からメソポタミアまでを征服し、地中海の覇者ローマ帝国に対抗した。その後継国家であるサーサーン朝ペルシアもシルクロード西部の要衝を支配下に置いたため、その文物は広くユーラシア東西に伝わっており、日本の正倉院にも収蔵されている。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は11月24日(火)を予定しております。

講師紹介

津本 英利
古代オリエント博物館研究員
岡山市生まれ。専門分野は西アジアおよびヨーロッパの考古学。筑波大学およびマールブルク大学(ドイツ)で学ぶ。学生時代よりトルコ、シリア、イスラエルでの発掘調査に参加。著作として『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』(PHP新書)、『古代オリエントガイドブック』(編著:新泉社)、『もっと深く知る 最新考古学でわかる古代文明 上』(共著・NHK出版)などがある。
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