ジャンル 現代社会と科学
中野校
日本列島の「でこぼこ」風景を読む―地域編
鈴木 毅彦(東京都立大学教授)
| 曜日 | 木曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全4回
・10月08日 ~
10月29日 (日程詳細) 10/08, 10/15, 10/22, 10/29 |
| コード | 330719 |
| 定員 | 24名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・日本列島の地形や地質の概要を理解する。
・はじめて訪れる場所の風景・地形を見る力を身につける。
・自然災害と地形の関係を理解できる。
講義概要
日本列島の風景を通じて、日本とその周辺地域の地形・地質の成り立ちを地域毎に分けて解説します。対象とする風景・地形は、各地の山岳、火山、平野、川、湖、海岸、島など、多岐にわたります。本講座では、はじめての地域を訪れる際、事前にその場所の地形・地質の成り立ちを知るにはどうすればよいのか、また実際に行った際、地形・地質をどのように観察したらよいのか、これらの方法が身につくことを目標とします。さらに火山や活断層、低地、都市域の地形を扱うことを通じ、噴火や地震、斜面災害、水害など自然災害のリスクについても触れます。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/08 | 北海道・東北の「でこぼこ」風景を読む | 北海道の風景に憧れる人は多いと思います。日本的ではない、緩やかな斜面が延々と続く丘陵、端正な火山の脇に広がるカルデラ湖、広大な湿原が存在します。また、森と湖、火山、海岸などと、本州北端である東北の風景も魅力的です。北海道と東北では太平洋側と日本海側で風景も異なり、内陸部には山地と盆地が交互に並びます。そして北から順に、屈斜路、大雪、恵庭、洞爺、駒ヶ岳、十和田、蔵王、磐梯などの特徴的な火山が発達します。講座では北海道・東北を代表する風景を紹介し、その背景を解説します。 |
| 2 | 10/15 | 関東・伊豆小笠原の「でこぼこ」風景を読む | 日本の平野の代表となる関東平野には多くの河川が存在します。那珂川・鬼怒川・利根川・荒川・多摩川・相模川などが挙げられ、それらの下流域には日本の人口の約3分の1が居住する平坦な土地が広がります。しかし平野だけでなく、関東山地と呼ばれる広大な山、北関東の山地には日光や赤城、榛名などの特徴的な火山が分布します。また、太平洋の沖合の伊豆・小笠原諸島は、南北方向およそ1000 kmの区間に広がり、南方ではサンゴ礁もみられ、火山島もあればそうでない島もあります。講座では関東・伊豆小笠原の風景を紹介し、その背景を解説します。 |
| 3 | 10/22 | 中部地方の「でこぼこ」風景を読む | 日本列島中央部の中部地方には富士山をはじめ数多くの山がそびえたち、国内でもっとも「でこぼこ」度の高い地域です。非火山と火山からなる凸部、数多くの盆地からなる凹部が複雑な地形を展開させています。地殻変動が活発で変動帯と呼ばれる日本列島の中ではもっとも日本的な地域といえます。その理由に、フィリピン海プレートに載っていた伊豆の地塊が本州に衝突したことが挙げられます。講座では飛驒山脈、八ケ岳、赤石山脈、富士山などの山々、甲府や松本、長野の街が広がる盆地群、それらを隔てる活断層など、甲信越を代表する風景を紹介し、その背景を解説します。 |
| 4 | 10/29 | 近畿・中国・四国の「でこぼこ」風景を読む | 東海道新幹線で関ヶ原を通過すると、琵琶湖、京都盆地、大阪平野、六甲山地とさまざまな地形が連続します。これらは活断層により形づくられた凹凸地形です。またその西方の中国地方と四国の風景からどの様なイメージがわくでしょうか。山がちな地域と感じるかもしれません。しかしよくみると比較的穏やかな山容からなる中国地方、急峻な山が広がる四国とそれぞれの特徴が存在します。そしてその間には多くの島が散らばる瀬戸内海が広がります。またこの地域は火山が少ない場所ですが、伯耆大山とよばれる大山火山や三瓶火山など活動的な火山もあります。講座では近畿・中国・四国を代表する風景を紹介し、その背景を解説します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は、11月12日(木)を予定しております。
講師紹介
- 鈴木 毅彦
- 東京都立大学教授
- 静岡県生まれ。理学博士。専門分野は、地形学・第四紀学・火山学。最近のフィールドは伊豆諸島と東京地下。東京都立大学島嶼火山・都市災害研究センター長兼任。書籍等著作物として『図説 日本列島の歴史―第四紀の人と環境―』(朝倉書店)、『火山灰アトラス 日本列島とその周辺 第3版』(東京大学出版会)、『伊豆諸島の自然と災害』(古今書院)、『日本列島の「でこぼこ」風景を読む』(ベレ出版)がある。




