ジャンル 日本の歴史と文化

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オーラルヒストリー入門 「個人の記憶」から読み解くもう一つの日本近現代史

  • 秋講座

安岡 健一(大阪大学大学院准教授)

曜日 月曜日
時間 10:30~12:00
日程 全4回 ・11月09日 ~ 12月07日
(日程詳細)
11/09, 11/16, 11/30, 12/07
コード 730266
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・オーラルヒストリーという方法について知る。
・著名な聞き書き作品や近年の研究の概要を理解する。
・オーラルヒストリーを実践する際の注意点を知る。

講義概要

歴史の教科書からは漏れ落ちてしまう、時代を生き抜いた「市井の人々」の無数の営みがある。「オーラルヒストリー」とは、著名人の秘話を聞き出すだけではなく、そうした一人ひとりの生きた経験をインタビューによって記録し、歴史をえがく試みである。 本講座では、オーラルヒストリーとは何かという基礎的な用語の解説から始めて、地域社会に生きた開拓農民や炭鉱で働いた女性たちの歩みを、名著『まっくら』『開拓農民の記録』などの作品を通じて考える。また、個人の記憶に注目する現代の歴史研究の潮流も紹介する。人の「声」から歴史を読み解くおもしろさと、実際にインタビューを行う際の実践的な作法(技術や倫理)まで、体系的に学ぶ。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 11/09 歴史を「声」から問い直す オーラルヒストリーの基礎知識。教科書的な歴史だけでは見えてこない、個人の「語り」が持つ歴史的価値と、現代日本における意義や実践を学ぶ。
2 11/16 働く人びとの声―森崎和江『まっくら』野添憲治『開拓農民の記録』 炭鉱で働く女性たちの声を聞き取った、戦後日本における聞き書きの代表的作品である森崎和江『まっくら』、時代に翻弄され移動と定住のはざまで揺れた開拓農民の姿を追った野添憲治『開拓農民の記録』など、すぐれた聞き書き作品の古典に触れて、作品が持つ時代精神に触れる。
3 11/30 現代歴史学と個人の記憶―保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』ほか 保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』(2004年)はオーストラリア先住民族における記憶を扱い、歴史学の専門家ではない人びとにとっての歴史の持つ意味を問いなおした。保苅の作品の内容とともに、個人の記憶を重要な対象として扱う、近年の歴史研究の動向を学ぶ。
4 12/07 語りを「歴史」として残すために:問いかけの技法と倫理 家族の歴史や地域の記憶を、実際に「聞き書き」として残すための実践形式について解説する。話を聞くときの姿勢や機材、公的な意義と今後の展望について学ぶ。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は12月14日(月)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

安岡 健一
大阪大学大学院准教授
1979年兵庫県神戸市生まれ。京都大学博士(農学)。飯田市歴史研究所研究員を経て現職。日本近現代史、とくに農業・農村にかかわる歴史が専門。日本農業史学会、日本オーラル・ヒストリー学会理事。主たる業績に、『戦後史1945-2025』中央公論新社、2025年、『「他者」たちの農業史』京都大学学術出版会、2014年。監修書にコロナと大学プロジェクト編『コロナ禍の声を聞く』大阪大学出版会、2023年。

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