ジャンル 日本の歴史と文化

中野校

実験考古学と民俗考古学 発掘しない「考古学」とはなにか?

  • 秋講座

余語 琢磨(早稲田大学准教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全2回 ・11月27日 ~ 12月04日
(日程詳細)
11/27, 12/04
コード 330201
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・発掘による新発見とは別にある考古学の面白さを知る。
・日本古代のものづくりと技術に対する理解を深める。

講義概要

考古学のイメージには、つねに遺跡・遺物とその発掘調査の光景が伴います。しかしながら「実験考古学」と「民族考古学」は、必ずしも発掘を必要としない研究方法です。両アプローチは、素朴な段階を含めれば古くから存在し考古学の発展を支えてきましたが、新しい遺跡の発見のように華やかに表には出てこない存在でした。一方、その研究方法の価値をクローズアップし、新たに重要な位置を与えたのが、1960年代からアメリカを中心に勃興したニュー・アーケオロジーの潮流でした。本講座では、すでに半世紀を超え現在の考古学にしっかりと定着したふたつの「考古学」アプローチについて、その実践と魅力をお伝えしたいと思います。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 11/27 実験考古学のアプローチあれこれ 日本のみならず世界の考古学のなかでは、古くからユニークかつ斬新な実験が行われてきました。講義の前半では、そのいくつかを取り上げながら、実験考古学の目的と方法を概観します。講義後半では担当者自身の研究から、須恵器の復元焼成や赤米(古代米)栽培をテーマとした実験研究アプローチの具体例と成果を紹介します。
2 12/04 民俗(民族)考古学の面白さ 考古学・歴史学的な応用性を意識しながら現在の生活文化を対象に行う文化人類学的調査は、研究者にとって期待と発見に満ちた経験になります。講義の前半では、世界および日本の研究例を取り上げながら、民俗(民族)考古学の目的と方法を概観します。講義後半では、担当者自身の研究から、古代酢の醸造や土器づくりをテーマとした民俗調査アプローチの具体例と成果を紹介します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆指定のテキスト等はとくにありません。講義内容に関連する入門的な参考書や担当者の関連論文などは、各回で紹介します。

講師紹介

余語 琢磨
早稲田大学准教授
早稲田大学第一文学部、大学院文学研究科で考古学・文化人類学を学びました。その後、人間科学部助手、自治医科大学看護学部専任講師を経て、現職に至ります。おもな研究スタイルは、物質文化を探求する考古学的方法と、フィールドでの観察・聞き取りを用いた民俗(民族)学的方法を併用しながら、さまざまな「ものづくり」を歴史・文化的に考えていくことです。近年のおもな調査研究は、近現代の伝統工芸(おもに京焼)をテーマにしていますが、古代の米作りや須恵器の焼成、大甕を用いた醸造にまつわる技術の探究などにも引き続き取り組んでいます。県民・市民講座の担当経験はありますものの、オープンカレッジでの講義は2026年度が初めてです。どうぞよろしくお願いします。

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