ジャンル 世界を知る
早稲田校
先史・古代の食文化 最先端の考古学から探る人類の食卓
白石 哲也(山形大学准教授)
| 曜日 | 金曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全8回
・10月02日 ~
11月27日 (日程詳細) 10/02, 10/09, 10/16, 10/23, 10/30, 11/13, 11/20, 11/27 |
| コード | 130304 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・先史・古代の食文化に対する理解を深める
・過去から現在へと連続する食の知恵と、その背景にある自然環境や社会構造を考える力を身につける
講義概要
本講座では、各地域の先史・古代の食文化から、東南アジア少数民族にみられる食文化までを幅広く取り上げます。考古学・歴史学・民族学の視点から、食材の獲得、調理、保存、発酵、共食などの営みを読み解きます。そうした「多様な」食文化を通じて、人間にとって「食とは何か」を考え続けていきます。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 10/02 | 先史・古代食文化史入門:食文化とは何か | 食文化とは、単に「何を食べたか」だけでなく、食材の獲得、調理、保存、共食、信仰、社会制度などを含む人間の営みである。本講義では、考古学・歴史学・民族学の視点から、先史・古代の食文化をどのように読み解くのかを紹介する。食文化史を考えるための基本的な見方を確認し、全8回の講座の導入とする。 |
| 2 | 10/09 | 先史・古代の食文化①:旧石器時代の食文化 | 旧石器時代の人びとは、狩猟・採集を中心としながら、自然環境に適応して食料を獲得していた。本講義では、石器、動物遺体、遺跡の立地などから、当時の食生活を復元する方法を紹介する。最初の火の利用や移動生活との関係にも触れつつ、人類の食文化の原点を考える。 |
| 3 | 10/16 | 先史・古代の食文化②:縄文時代の食文化 | 縄文時代には、土器の使用によって煮炊きやアク抜きなどの調理技術が発達し、食文化は大きく変化した。本講義では、貝塚、植物遺体、動物遺体、土器付着物、糞石などから縄文人の多様な食生活を読み解く。福井県鳥浜貝塚など縄文時代の代表的な遺跡を取り上げつつ、縄文人の豊かな食のあり方を考える。 |
| 4 | 10/23 | 先史・古代の食文化③:弥生時代の食文化 | 弥生時代は、大陸から水田稲作を導入したことで、食料生産や社会のあり方が大きく変化した。一方で、コメだけでなく、魚介類、獣肉、ナッツ類なども引き続き重要な食料であった。本講義では、講師が関わる静岡県登呂遺跡や奈良県唐古・鍵遺跡での研究成果を交えながら農耕社会の成立と食生活の変化を読み解いていく。 |
| 5 | 10/30 | 先史・古代の食文化④:コメと魚からみた和食の起源 | 日本列島の食文化は、米を中心としながらも、魚介類、発酵食品、汁物、保存食などと結びついて発展してきた。本講義では、弥生時代から古代にかけての食文化の変化をたどり、和食の原型がどのように形成されたのかを考える。特に、コメと魚の組み合わせに注目し、日本の食文化の特徴を歴史的に読み解く。 |
| 6 | 11/13 | 世界の食文化①:パンとビールのはじまり | 西アジアを中心とする農耕の開始は、麦作、パン、ビールの誕生と深く関わっていた。本講義では、穀物の栽培化と加工技術の発達に注目し、人類がどのようにしてパンやビールを生み出したのかを考える。日本列島の米食文化と比較しながら、世界の食文化の多様性を理解する。 |
| 7 | 11/20 | 世界の食文化②:パンを欲したローマ人 | 古代ローマでは、パン、ワイン、オリーブ油などが食生活の基盤となり、都市社会や帝国の仕組みとも深く結びついていた。本講義では、ポンペイ遺跡の成果を中心にローマ人の食卓などを取り上げ、当時の食文化を考える。パンを求める人びとの姿から、古代地中海世界の食と暮らしを読み解く。 |
| 8 | 11/27 | 世界の食文化③:魚醤から見た食文化史 | 魚醤は、魚を発酵させて作る調味料であり、古代ローマのガルム、東南アジアのヌクマム、日本のしょっつる・いしるなど、世界各地に類似した文化が見られる。本講義では、講師が進めている世界各地の魚醤研究に基づき、発酵、保存、交易、地域について考える。最終回として、先史・古代から現代に続く食文化の広がりを展望する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆参考図書:「研究者、魚醤と出会う。 - 山形の離島・飛島塩辛を追って」白石哲也(編著)、松本剛(編著)、奥野貴士(編著) (文学通信)(ISBN:9784867660379)
※研究者の考え方や食文化の様々な捉え方を知ることができますので、事前に読んでおくと講義の理解が深まります。
講師紹介
- 白石 哲也
- 山形大学准教授
- 神奈川県生まれ。博士(考古学、首都大学東京)。専門分野は、考古学。主に、弥生時代の食や儀礼を対象としている。最近は、最古の調味料のひとつである魚醤の起源を探して、世界各地を巡る。主な書籍等著作物として『弥生時代の鳥霊信仰』(新泉社)や『研究者、魚醤と出会う。』(文学通信)がある。




