ジャンル 文学の心

早稲田校

フランス文学に親しむ プルースト『失われた時を求めて』の名場面

  • 秋講座

小黒 昌文(早稲田大学文学部教授)

曜日 月曜日
時間 13:10~14:40
日程 全5回 ・11月02日 ~ 12月07日
(日程詳細)
11/02, 11/09, 11/16, 11/30, 12/07
コード 130145
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・長編小説の丁寧な読解を実践する。
・同時代の文化・社会への関心を深める。
・作品の今日的な射程について考える

講義概要

20世紀フランス文学を代表する作家マルセル・プルースト(1871-1922)が生涯を賭して書き残した長編小説『失われた時を求めて』(1913-1927)には、読みどころとなるような「名場面」がいくつも織り込まれています。本講座では、そのうちのいくつかを厳選しつつ味わうことで、時代や場所を越えて読み継がれてきた物語の魅力に迫ります。
※テキストはプリントを配付いたします。

各回の講義予定

回 日程 講座内容
1 11/02 コンブレーの日常 架空の町コンブレーの日常を描いた文章には、プルーストならではの豊かな比喩に支えられた描写が散りばめられています。少年時代の主人公が過ごした日々に思いを馳せながら、小説の理解を深める鍵を探してみましょう。
2 11/09 恋と嫉妬と忘却と 恋愛を通して浮き彫りになる心の揺らぎに繊細な眼差しを注いだプルーストは、はたしてそれをどのような言葉で綴ったのでしょうか。主人公を苦しめる嫉妬や、初恋の瑞々しさをめぐる心理描写を丁寧に紐解いてみましょう。
3 11/16 社交界の人間模様 貴族が集う社交界の饗宴や、彼らへの対抗心と憧憬がないまぜになったブルジョワのサロンを、プルーストは徹底的に観察し続けました。そこで浮き彫りになる人間の性がもつ普遍性や現代的な射程について考えてみましょう。
4 11/30 愛する人の病いと死 じわじわと忍び寄る病いも、やがて訪れるはずの死も、この小説にとっては目を逸らすことのできない重要な主題です。主人公と祖母の深い愛情関係を主題とする文章を通して、その底知れぬ奥行きを覗き込んでみましょう。
5 12/07 芸術創造への道 作家になることを夢見てきた主人公がついに見定める芸術創造へ道は、プルースト自身が重ねてきた歩みとも密接に関わっています。「何を物語るか」ではなく「いかに物語るか」をめぐる独自の思索を紐解いてみましょう。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、12/14(月)を予定しております。

講師紹介

小黒 昌文
早稲田大学文学部教授
1974年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修を卒業後、京都大学大学院文学研究科文献文化学専攻フランス語フランス文学専修修士課程に進学。2005年、同研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はフランス近代文学、特に小説家マルセル・プルースト(1871-1922)の生涯と作品。主な著書に『プルースト 芸術と土地』名古屋大学出版会、2009年、訳書にフィリップ・フォレスト『洪水』河出書房新社、2020年(澤田直との共訳)、アラン・コルバン『木陰の歴史 感情の源泉としての樹木』藤原書店、2022年などがある。
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