ジャンル 人間の探求

早稲田校

古代ギリシア三哲への扉

  • 秋講座

堀江 聡(元ピサ大学客員教授、元新プラトン主義協会会長)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全4回 ・11月13日 ~ 12月11日
(日程詳細)
11/13, 11/20, 12/04, 12/11
コード 130509
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・西洋哲学の始まりをイメージできるようになる
・古代ギリシアにも、紀元前6世紀から紀元後6世紀まで、多様な哲学観が現れたことを知る
・世界の始原に思いを馳せると同時に、自己の深奥へと沈潜するよすがにする

講義概要

若者の内向き志向が進行し、日本人の6人に1人しかパスポートを所有していないという。ネット上の移動は世界中に広がっているようにみえて、実は自己の関心の範囲内に限られてしまっているのではないか。時間を巻き戻し、空間的にも脱亜して、哲学の源流、地中海世界に眼差しを向けてみよう。現トルコ共和国のミレトス市に始まる万物の根源への問いを自らに突きつけ、1000年に亘るギリシア哲学の主たるパターンを眺めることを主眼とする。世界の探究は、自己探求・自己変革とも連動していたことを示せればと願っている。時間が許せば、講師が撮影したシリア、トルコ、ヨルダン、レバノン、ギリシアの風景画像も交えながら進める。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/13 西洋哲学に始まりはあるのか 哲学の始まりの候補を挙げつつ、「哲学」とは何かという根本問題を同時に考える。「プラトン哲学の脚注」と称される西洋哲学の歴史であるから、イデア論を含めプラトン思想の中枢に親しむことは不可欠であろう。
2 11/20 万学の祖アリストテレス哲学の根本概念 現代の日常用語にも入り込んでいる、アリストテレスの基本概念の説明。10のカテゴリー、実体・本質、現実態・可能態、神の存在証明など。万一、余裕があれば、瞠目すべき魂の構造分析を紹介し、とりわけ共通感覚論にも言及できればと考えている。
3 12/04 神秘道の達人プロティノス プラトン、アリストテレスの紀元前4世紀から時は大きくうねり、「不安の時代」と称される紀元後3世紀に現れた新プラトン主義を噛み砕いて紹介しよう。生きながら絶対者と合一できるという凄まじい神秘体験の告白には驚かされる。
4 12/11 大衆の救いの途を切り拓いたイアンブリコス プロティノスがエリートのみに接近可能な小乗仏教とすれば、「神のごときイアンブリコス」は大乗仏教の提唱者と言えよう。主著『エジプト人の密儀』の翻訳を某出版社から依頼され途上であるが、その成果の一端を披露したい。

講師紹介

堀江 聡
元ピサ大学客員教授、元新プラトン主義協会会長
これまで東大、京大、上智、早稲田、慶應、ICU、法政、東京女子大、放送大学、朝日カルチャーセンターに出講。西洋古代・中世・イスラームの新プラトン主義専攻。著書に『新プラトン主義を学ぶ人のために』(世界思想社、共編著)、「イスラーム哲学とキリスト教中世」(『第3巻 神秘哲学』岩波書店、共著)などがある。
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